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感情の既視感?デジャブ?



ライブやバンドのことだけを書こうと始めたわけではないのにほとんどそれ関連しか書いていないことに気付いたが、書き残したいことがそれくらいしかない。

今年がまだ終わらないのに気の早いことだけど2年追加した学生を生きている今、さすがに今年は頑張らないといけないので、ライブをかなり我慢することを決意して数ヶ月が経つ。
ハルカミライの武道館センターステージも、ラウンジの大好きなダイホでのワンマンも断念したこと、一生後悔すると確信しているけれど、さすがに就活の佳境を犠牲にするほどの脳は持ち合わせていない。




自分を救っている人たちの全力で生きている姿を目に焼き付けに行くことは、彼らの生気を吸い取っている感覚。
それによって生かされているわけだから、ライブに行きたいのに行けない期間が長いと、冗談抜きで生きている意味がわからなくなる。
依存と快楽の最高地点は、もはや合法のヤク。
直接摂取しに行けないから供給される新譜やMVにすがる毎日だけれど、それによって心が乱されることがあるのも事実。



急遽アナウンスされた、昨日のラウンジのTikTok Live。
もうインスタライブでもYoutube LIVEでもないのね、と思いつつ普段TikTokなんて見ないけれどこういう時はアプリを開いてしまう。


見終わって思った通り、荒れに荒れたコメント欄とツイッター。
要は古参と新規の小競り合い。
古参というと聞こえが悪く感じる人もいると思うけど、個人的には何においても昔からそれを追い続けていることは偉大だと思っているから、新参者は黙れという気持ちに寄ってしまう。
(それがよくないとわかっているから、興味のないフリをする天邪鬼)



ファンもラウンジも大事に大事に持っていた曲
それがバズり、それしか知らないくせに愛を語る輩。
TikTok Liveでまさかの2回もやったことがそれを煽ったんだろうな。
しかもピアシングなんてやったもんだから、古参の勢いはついたけれど、リカやメリールーやってという声も増えていた。


リカしか知らないくせにファンを名乗るな
ラウンジは何を目指してるの?
古参アピールうざい
これからライブでリカを安売りすんだろ
生粋のロックンロールバンドは辞めたのか

古くからのファン、最近聴き出した人、当のラウンジ本人たち、全方向への悪意で溢れ、思っていたより荒れた。


この嫌な感情はもう味わうことはないと思っていたのにな。
高校生の時独り占めして聴いていた、今や国民的バンドになったあの人たちを思い出した。
誰も悪いわけじゃないのに、好きなものによって乱される感情が嫌になって聴くのをやめたあのバンド。


ラウンジは私にとって、そうなって欲しくない。
大好きで、人生を救ってくれている人たちのことをもう嫌いになりたくない。
どんな形になっても着いていくとは断言できないけれど、この先も救い続けてもらわなきゃ困る。
私の好きなロックバンドでいてくれなくては。



なぜこのタイミングでリカを再録しMVを出したのか。
新しいアルバムに今までと少し違うテイストの曲が増えたのか。
TikTokを本格的に使用するようになったのか。

全て彼らの考えのもと起こっている事だけれど、それは当の本人にしかわからない。



自分の好きだったカタチではなくなってしまうことへの恐怖心と虚しさは、ものすごく共感できる。
嫌いになったなら聴かなければいいだけなのに、そうせずただ文句を呟くということは結局みんなラウンジを愛してやまないからなんでしょ。



感情の小競り合いが嫌すぎて、好きなものが嫌いになっていくのが怖すぎて、私は好きなものを誰かと共有しなくなっていく。
ライブハウスで嫌いなタイプの人が増えていくのを目に入れないために、ライブに行かなくなる。
独り占めするためにむしろ興味のないフリをする。

自分がこうすることしかできないのは嫌なんだけど、共感してくれる人も多くいるはず。
好きなものを好きでいることくらい簡単であってくれ。



でも久しぶりのフルアルバム、すごい好きだよ。
新しい風を吹かせつつ、安定のラウンジ節も所々しっかり効いている。


曲名からして既視感があり楽しみにしていて、いい意味で予想していた曲調を上回ってきた「アナーキー・イン・ザ・人生」
歌詞はないけれど、この曲が存在することとこの曲順に大きく意味があるのがわかる「merry bad end」
死ぬほどかっこいいドラムとベースのリズムと優盛氏の声なのに、なんか笑ってしまう「モモコ」と「宿酔」
個人的に1番ラウンジロックを感じた、大好きな「HAYABUSA」
ありそうでなかったような、でも上海DOLLを思わせるようなリズム、曲名からは想像しなかった個人的ハマり曲「恋人よ」


書ききれないからやめるけど、ラウンジの良さが詰まりまくっている。
かなり温めてきて、渾身の一枚だと伝わる。


私はまだやっぱりSIXLOUNGEが大好きでいる。
ファンが増えて、スタイルに変化が生まれることは当たり前だとわかっているけど、これからも私を救ってくれればそれでいいよ。




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