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NON STYLEだけM-1を二回優勝している

お疲れさまです。
さて、M-1のお話です。

M-1では、毎年審査員の点数でチャンピオンが決まりますが、
見ている人たちにも「いやこのコンビが優勝だった」という
独自のチャンピオンがいると思います。

それが、M-1です。それがお笑いです。
笑は数字で示せないからこそ、優勝に対する相違が出てきます。
そういったことを前提に書かせていただきます。

自分の中では、NON STYLEだけM-1を二回優勝しています。

2011年から4年の休止期間を挟み、復活した2015年。
この年の優勝は、敗者復活から勝ち上がったトレンディエンジェル。
素晴らしいチャンピオンです。

一方で、どこかそれまでの10年間の大会とは熱量が少し違うというか、
審査員もガラッと変わってしまい、ネタも「んー」みたいな。
もちろんおもしろいんですけど…
4年間のブランクがあったからでしょう。

M-1で大事とされている「爆発」を起こすコンビがいませんでした。
最終決戦の3組もどこか煮え切らない感じ…

「あぁ、こんな感じだったかぁ」と思っていたところに、
突然現れたのが、2008年大会のチャンピオンでした。

最終決戦の3組が終わった直後のCMで、
NON STYLEが突然漫才を始めたのです。

大会スポンサーのユニクロとのコラボ。
よくある漫才CMかなと油断していると…

井上「最近めっきり寒いやんか」
石田「お前の話?」
井上「違うわ!」

このシンプルな掴みで引き込まれ、M-1の雰囲気が一気に蘇りました。
そして笑っている間に、気づいたらCMは終わっていた。

ネットでは、
「NON STYLE優勝」の言葉であふれ返りました。
最終決戦3組目の直後にCMが流れたこともあり、
勝手に4組目のようなポジションになったのです。

これは、もしかすると狙って流されたものかもしれません。

たった一回でここまでの拡散を起こし、CMとして大成功。
どこか煮え切らないM-1に小さな爆発を起こしたことも、
価値があったように思います。

久しぶりに復活したM-1を、
かつてのチャンピオンが盛り上げてくれたことに、
どこか感動すら覚える体験でした。

NON STYLEは、M-1を二回優勝している。
私の中では、そんな結論が出ています。

M-1がある時代に生まれてよかった。

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