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父の10年日記

■2022年(両親80歳)

9/12 
三女と訪問 

母、穏やか! 

父はお風呂中で居室におらず。

居室の鏡を確認する。

別荘での毎日の献立がプリントされた紙が一面に貼られていた…。

下の方、覆い切れなかった部分は鏡が映っている。

何とも言えない。

もう少し何とかならないかと思い、せめてもその上から家族の写真をベタベタと貼り付けてみる。

帰り際、父がお風呂の後そのまま1Fの食堂でお昼を食べている姿を目撃する。

まだお箸でしっかり食べられていて安心する。

この日の写真を見ると、居室にまだ父の10年日記がある!!

私が昔、誕生日にプレゼントしたもの。

この日記が直近のものなのだが、今や、どこをどう探しても見つからない。

この日記の最後の方には、きっと父が自身の物忘れのなどに対し、戸惑う気持ちなどが綴られていたのだと思う。

本人は一体どんなふうに感じ、どんな苦悩を抱えていたのかを知る貴重な手がかりだったのに、肝心なこの日記が今や、どうにも見当たらないのである。

棚の位置を変えたり、ベッドを導入したりと、ちょこちょこと居室の配置換えをする中で紛失してしまったのか…。

いつまで経っても非常に悔やまれる思いがしている。

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