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自作max for liveデバイスの紹介1

akisaiという音楽/映像ユニットで音楽を担当している鈴木です。

普段使っているDAWはAbleton Liveなんですが、Liveが他のDAWともっとも趣を異にしているのが「max for Live」の存在だと思います。

「max for live?美味しいの?」という方の為に簡単に説明すると、、、

まずはCycling 74'というドイツの会社が開発したMAX/MSPというソフトを作るためのソフトがありまして、いわゆるプログラミングのようにコードを書くのではなく、オブジェクトと呼ばれる部品のようなものを線でつなぎ合わせることでソフトを作っていく、というシロモノです。
例えばHello Worldと表示するプログラムはこんな感じ。

スクリーンショット 2020-08-10 10.43.36

Native InstrumentsのReakterをいじったことがある人ならピンとくると思いますが、音楽表現にある程度特化したReakterに比べて、MAX/MSPは音楽に関係の無いこともいろいろできて、簡単なゲームだって作れちゃいます。

そして、バージョンアップなど紆余曲折があり、名前はシンプルに「MAX」になりました。

で、Liveの中でMAXの開発環境をそのまま使って自作のデバイスを作れてしまうというのがmax for Liveなのです。
(ちなみに2017年にAblentonがCycling74'を買収してしまっています)

自分はプログラミングの知識はほとんどなかったのですが、大学生時代にMAXによく似ているLabViewというソフトを使っていたおかげで、すんなり入っていけました。

詳しくなるとmax for liveで自作のエフェクターを作れたりするのですが、自分はそこまで知識が無いので、音楽制作に役立つ「お役立ちデバイス」をよく作ります。
そこで、この記事では自分が作ったデバイスを紹介しようと思います。
けっこう数もあるので、1記事あたり1つということでシリーズ化したいと思います。

記念すべき1つ目のデバイスはこちら。

スクリーンショット 2020-03-01 08.35.07

見た目は超シンプル!

画面全体で見てみるとこんな感じの存在感になります。

スクリーンショット 2020-08-22 11.24.28

丸いボタンを押すと何が起きるかというと、、、。

サステインペダルが踏みっぱなしになっているのをオフにできます!!!

説明させてください!!!

Ableton Liveは普通に曲を再生してて、ペダルがオンの時に再生を停止すると、オンになりっぱなしになってしまうんです。

「ペダル踏めばいいじゃん」という声が聞こえてきますね。。。
しかし自分の環境だと、作業デスクに置いてあるMIDIキーボードはペダルが接続できないし、ガチ入力用88鍵キーボードはガチの時だけ電源入れるし、そもそもちょっと足伸ばさなききゃいけない距離にあるし、、、

「マウスのクリックでペダルをオフにできたらいいなぁ、、、」
と常々思っていたので作ったのです!!

ちなみにパッチング(MAXではプログラムのことをこう呼びます)の画面はこんな感じ。

スクリーンショット 2020-03-01 08.36.17

左にあるmidiin、midioutというオブジェクトは単にMIDI情報がスルーするだけで、右側にあるのが「ControlChangeNumber 64で値が0」を送信するだけのパッチングです。
127と書いてあるやつは制作途中で使ったものの残骸です。
消しても問題ありません。


さて、いかがだったでしょうか?
「鈴木はめんどくさがりなやつだな」と思う方もいるかと思いますが、音楽制作に限らずクリエイティブな作業は「めんどくさい」をいかに潰せるかが重要だったりしますよね。

今回は以上になります。
次回はより実践的なデバイスを紹介したいと思います。
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