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猫とわたしの話

ねことわたし

縁があり
九州から飛行機でやってきた
レオ

手のひらにのるくらいの
大きさで
わたしの腕や手の甲に
じゃれついて
一緒になって遊んだね

田舎の匂いが
野生の血を騒がせて
野山や田畑を
駆け巡り
帰ってこないと
泣いて探していたら
近所の家で
飼われていたり

父が発見して
すぐに戻ってきたきけれど
レオは
とっても優しくて
強いネコだった

わたしの全てを知っている
レオ


どんなときも
すぐとなりで
膝の上で
ベッドの中では
大きな背中を貸してくれた


くっついて
泣いて過ごした夜
何度あるだろう
そうやって
レオはわたしを
守ってくれた


わたしが結婚してからは
両親を守り
ずっと
ずっと
両親の友達でいてくれて


気がつけば
20年という時を
一緒に生きてくれていた


晩年も変わらず強く

両親を守り
大丈夫だよと
伝えてくる
あの姿は
強さそのものだった


明日は散歩に行こうねと
約束して帰った翌る日に
レオは
旅立って

約束は
果たせなかったけれど
いつも
いつも
レオは
わたしと一緒にいる


レオは
永遠の恋人
わたしの恋人

ありがとう
大好きだよ
あいしてるよ
世界で一番だよ


猫とわたしの話

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