服について

古着を買うようになって1年ちょいになる。
去年の10月頃、よく行く高円寺で偶然見つけたgleefulという小さなお店で、学生の時以来に古着を買った。
それがすごく嬉しくて、新しい発見のように思ったので、何度かそのお店に通い、行くたびに気にいるものがあって買ったが、なんとその年内に移転してしまった。
それで路頭に迷っていたら、以前からTwitterでフォローしていたmoeさんが古着屋を始められて、たまにしか行けないがそちらに通うようになった。
行くたびに宝物のような服が見つかる。

子供が生まれてから、それまでほぼ服装に関心がなかったが、好きな格好をしたいと思った。
そこからの道のりは長くて、ようやくルミネの気に入ったお店で自分に似合う服を選べるようになってきたと思ったが、30代になると見合う服の価格帯がどんどん上がり、辛くなってくる。
学生の時は安さだけを目当てで買っていた古着の魅力に、もう一度気付けたのは意外だった。
この一点を自分が見つけたという喜びは、既成の服とは替え難い。

最近はそのようにして、自分の気にいるものを少しずつ集め、違うなと思うものは手放していく。
気付けば服を着ることが一つの生きがいになっているのに気づく。
季節が変わり、お気に入りのコートやブーツを身につけるとき、幸せを感じる。
着やすいもの、似合うもの、しっくりくるもの。
見つけられる自分のことを信頼している。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?