買えるけど欲しくないもの、買えない頃の方がよかったこと
20代の頃、美容室で雑誌を渡されて、
中をパラパラとめくると高級な物ばかり載っていた。
服もバックも靴も買えるような値段ではなかった。
一体どうして買える値段のものが載ってないんだと思っていた。
バックにウン十万円も使ったら、その月の生活はどうなるんだい?
疑問だった。
今そこそこの年齢になり、お金をかき集めればその当時掲載されていたようやものが買えるかもしれないけれど、やっぱり全然欲しくない。
確かに、若い子が着るようなファストファッションじゃぁ若さがないので、ただのみすぼらしくなってしまうから、
ちょっとはいい物を身につけないといけないのかも。
けれど、だからといって、目が飛び出るような消耗品を欲しいとは思わない。
また、若い頃は60分8000円のマッサージなどを見ると、やっぱりそんな高いお金出せないと思っていた。
こんなお店が成り立つなんて、世の中みんなお金持ちなのかな。
手元に残らないのに1時間で消えてしまう8000円にお金を払うなんてなんて高いんだと思っていた。
お金のために働いて疲れてるのに、仕事の疲れを癒すためにお金を払うとは、なんだか変だなぁとも感じていた。
それくらい体が若かったんだね。
今ならスケジュールが許すならば、月に1回や2回体のメンテナンスのために通いたいと思う。
仕事で疲れていようがいまいが、何とか人様の力を使って体と言う乗り物を長持ちさせるためにメンテナンスに通いたいと思う。
若い頃はそもそも寝れば、体は元に戻っていたので、8000円も払えないと思っていた。
今では払えるけれど、払わなくてもかまわない状態だった頃の方がうらやましかったりする。
不思議なものである。
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