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悪者はいない

最近、「出来事は全然関係ない」っていうのを救いだなぁって思うようになった。

最初はすっごい抵抗してたのに。

だって、あんな母親だったから、私の人生苦しい。と信じて疑わなかったし

そういう「悪者」や「犯人」や「責任者」とか「〜〜の呪い」とかカルマとかぜんぜん前世とか

そういう「何かのせい」がないなんて許せない。

そういうもののせいでこんなんなんですけど!って言えないなんて、とてもじゃないけど受け入れられなかった。

だけど、今ふと思った。

そうやって必ず「誰かのせい」が存在する世界って実は「救いがない」。

誰かや何かが悪い世界って、いつだって、「自分が悪者になってしまう」危険性をはらんでいる。

私はずっと、「自分の親のようになりたくない」と強く強く思ってきた。

親のようになってしまうことが恐怖でしかなかった。

自分が悪者になってしまわないように、常に自分を見張ってきた。

気が休まる暇なんてなかった。
そういう世界にいるのは苦しかった。

もうとっくに限界が来ていた。

限界が来ているのはわかっているのに、どうしたらいいかわからなかった。

サラポが始まったのは、そんな時期だった。

あんなに拒絶反応が出ていた
「出来事は関係ない」が今は受け入れている自分がいる。

どこにも悪者なんていなかったんだ。と。

母も悪くなかったし、私も悪くないし、これからも悪者になる恐れもない。大丈夫なんだと。

それはとても楽な世界だ。

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