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自分を愛する〜表現アートセラピートレーニングコース2−4

表現アートセラピー、トレーニングコース2、4日目の記録。

突然すぎるのだけど
今受講中の表現アートセラピー、トレーニングコースの記録を残していきたいと思います。

途中からすぎるのですが、毎回ハッとする体験をするので、これはちゃんと記録に残しておこうと思い、今ここから始めます。

今日のお品書き
・ネガティヴは宝物
・カウンセリング練習・プレゼンス
・今日のアートワーク・自分を愛すること

ネガティヴは宝物

ネガティヴは宝物。

今日のクラスはこの言葉から始まった。

相手からネガティブな言葉が出てきた時、私たちは往々にして相手を励ましたくなったり、アドバイスをしたくなったりする。

日常の会話ではそれは普通のことなのだが、この場ではそれはNG。

今、学んでいる表現アートセラピーはロジャース派のパーソンセンタードという考え方をベースにしており、今ここでクライアントの中に湧き起こってくる感情をそのまま感じることを大切にしている。

ネガティヴに対しての励ましやアドバイスは、無意識にその感情に対してNoを言う事と同じことになる。

もし、アドバイスしたくなったのなら、それはカウンセラーの不安が反応しているだけだ。アドバイスは自分の不安の投影である。

持ちあげなくていい。
慰めなくていい。
ハッピーエンドじゃなくていい。

ネガティヴはその人の中で何かが起こり、何かに気がつくためのチャンスである。

これを聞いた時に、セッション練習をしている時に落としどころを見つけたくなったり、綺麗に終わらせたくなる自分のことが思い浮かんだ。

綺麗に終わらせなくていい。これは私にとってとてもチャレンジングなことだ。
自分の中にある不安の存在に気がつかされた。

カウンセリング練習・プレゼンスとは

続いて、プレゼンスの練習。

プレゼンスとは、存在することとか存在という意味で、その人の在り方というニュアンスを含んだ感覚で使われている。

カウンセラー自身が「今ここの自分」を十分感じて、自分自身の中に起こっていることに気がついている状態でいること、
自分のハートや丹田(魂のある場所)を意識して、自分の深いところと繋がっている状態を目指す。

それが、クライアント自身がご自身の感情に十分気がつくための、安心感に満たされた場をホールドすることにつながる。

プレゼンスはファシリテーターやカウンセラーの基本的な態度だ。
そういう理念も私がこれにハマっている1番の理由だと思う。
テクニックではなく在り方。(もちろん、テクニックもあるけれども、それはあくまでも手段であって。使う人の在り方があってこそ生きるもの。)

プレゼンスを保ちながら話を聞くためのエクササイズをいくつかして、その後実際にカウンセリングの練習が始まる。

カウンセラー、クライアント、オブザーバーの3人組みになって練習をする。

その時、自分の順番が回ってくることをすごく嫌だと感じる私に気がつく。
評価されることをものすごく恐れている私がいた。

表現アートセラピーでは、誰に対してもどんなものに対しても評価はしない。常に私はこう思ったという自分の感情のフィードバックのみだ。

だから、評価される。という状況は起こり得ないのだけれども、持ち前の警戒心が最大級の警報を鳴らしている。

そうして、私の番が回ってきた。
しかし、カウンセリングに入った瞬間、私を取り巻いていた恐れの渦が、スーッと引いていくのがわかる。

クライアント役の方と向かい合い、私自身もグラウンディングする。

その感覚を言葉にするのは難しいのだけど、相手の方と今ここに共にいること。
共にいて、その空間から感じること。ただそれに集中する。

そして、何が起こったかというと…

私は一言も発しなかった。
正確に言うと、言葉を発することを体が止めていた。

相手の方がゆっくり丁寧に言葉を紡いでいる場に、私の言葉を挟む余地はない。
私の全身がそう教えてくれる。

10分間の練習時間。何も話さないというのは流石にまずいんじゃないか。。。という思考が頭を掠めるけれど、口や喉は一才声を出す方向には動いてくれない。

オンラインでのクラスだったので、聞いていますよというサインを送るために微かに相槌の声を出すのみ。それもなんとか声を絞り出して。

最後の数分に、私自身が聴き逃した言葉を確認するために少しだけのリフレクションをして終わった。

終わった直後、正直これでよかったのだろうかという不安が私の中に生まれる。どんなフィードバックが来るだろうとかなり緊張の瞬間。

しかし、私の緊張をよそに、クライアント役の方からは、話していて心地よかった。という感想。
じっくり考えながら、ゆっくり言葉が出てくるのをずっと待っていてくれている感覚があって安心できた。と。

ものすごくホッとした。

私が感じていたことは間違ってはいなかった。

私の思考は、ただ黙っていることにものすごく不安を感じていたけれど、
その場で感じ取ったこと、体の反応は、その時必要なことだったのだ。

そして、相手の方もわたしの無言の意味を感じ取ってくれていたという事でもある。

興味がなくて無言だったわけではなく、
「何を言おうとしているのだろう?」「感情にしっくりくる言葉を探しているんだな」
ちゃんと聞いてますよ。という空気感をオンラインの繋がりの中でも感じ取ってくださっていたことにも気づく。

不思議なことに、1人で壁に向かって話すのとは全然違うのだ。
ただ無言でいるだけなのに。

ただ共にいる。それだけで生まれる安心感。
そしてその安心感の中で感情が動いていく。

テクニック練習だけではない深い体験、貴重な体験となった。
グループを組ませていただけて感謝しかない。

今日のアートワーク・自分を愛すること

最後はアートのワーク。
今日のテーマは自分を愛すること。

まずはウォーミングアップ。

ちょうど海のクレヨンという航空写真に写った海の色を再現したというクレヨンを買ったのでそれを使って聞き手とは反対側で手が動きたいように、思うに任せて描いてみる。

絵を描いて、思い浮かぶ言葉を3つ。
海、アメーバ、宇宙。

続いて、自分を愛すること。というテーマを絵にしてみる。

思い浮かぶまま描いていく。

テーマを聞いた瞬間思い浮かんだイメージ。

そして、そこで沸き起こった感情を感じながら踊る。ムーヴメントに移っていく。

私はハートの中の女の子になる。

ここは卵の中。

ここは安全な場所。温かくて安心。
やっと安心する場所見つけた。

ゆらゆらゆら
ゆらゆらゆら

向こうに外の光が見える。

だけどもう外には出たくない。
外は怖い。もうあんな思いはしたくない。

ずっとここにいたい。
外はとっても危険だから。

女の子の言葉を感じる私。
そしてそれを少し離れた場所から見ている私。

一瞬、怖いならその恐怖を取り除いてあげなくちゃ。と思考は言う。

だけど一瞬の後、
そのままでもいいかもね。と少し離れた場所の私は思う。

怖いなら、そこにいたらいいよ。
温かくていい場所見つけてよかったね。

そうして、ムーヴメントを終わりにした。

まとめ

今日はカウンセリング練習からのアートワークだったけど、
不思議と、自分の中にある「恐怖心」がテーマとして繋がっていたように感じた。

今日を振り返って、自分が成長しているなと感じたのは、
恐怖が出てきても随分と動じなくなった。ということ。

怖いんだね。怖さがあるな。以上。

それをただあるままにしておけたことは、とてもよかった。

そして、私は随分話すのが下手になった(笑)

今までは完全に思考だけで話していたし、理論武装もすごかったのだけど、
今は自分が感じていることを言葉にしようとすると全然言葉が出てこない。

今はまだ産まれ直し中なのかもねん。

探求には終わりがないんだなぁ。そんなことを実感し始めたこの頃です。

ではまた。
次のクラスのレポート、かけたら書きます。

時間かかりすぎるので、次は書けないかも(笑)

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