お寿司に学ぶ食べ方に対する意識

読者の皆様はゴールデンウィークをどのようにお過ごしでしょうか。
私は地元富山に帰省しております。
富山といえば魚
魚といえばお寿司
ということでお寿司食べに行ってきました。

※今回写真を撮り忘れたので以前撮ったものを掲載しております

今回お寿司を食べたときに思ったのは
料理を提供する側が料理を食べる人の食べやすさ・食感・見た目などを配慮するように
料理を食べる側も料理を提供してくれた人の意図を汲み取って食べることが重要なのではないかと感じました。
なので、お寿司を例に具体的な話を少ししてみようかと思います。

① 醤油のつけ方
お寿司に醤油をつけるときに「醤油のつけ方」をどのくらい意識するでしょうか。
一般的には醤油はご飯にはつけずにネタにつけるのが正しい食べ方と言われています。
私自身もこれは賛成です。
というのも、お寿司の酢飯には「適度な空気」が大事だからです。
職人さんがお寿司を握る際の酢飯の固め方を見るとわかりますが、決しておにぎりのようにグッと固めることはお寿司ではしません。
それは適度な空気感を持たせることで食べやすく、心地よい食感にする意図があるからです。
このことを考慮すると、酢飯に醤油をつけることは、この空気を醤油で埋めてしまうので職人さんの技術・心配りが台無しになりかねないと思われます。
さらに細かいことをいうと、ネタに醤油をつけるときにつけすぎることがないようにすることも大事です。魚の風味は基本的に繊細ですから、醤油をつけすぎるとこの風味が損なわれてしまいがちです。

② ガリの食べるタイミング
ガリはいつ、どのくらいの量を食べるのが適当なのか。
これは意外と難しい問題ではないかというのが個人的な意見です。
というのも、ガリの味付けがお店によってかなり違いがあるからです。
甘みの強いもの、酸っぱさの強いもの、生姜の風味・刺激が強いもの…などなど。
ですが、あえて1つ適当と思われるタイミングを挙げるのであれば
お寿司を食べおわった後」です。

理由としては、
ガリの元々の目的は「消毒」なので
食べおわった後でも胃の中で作用させれば問題ないだろうというのが一点。
もう一点は、食事前あるいは食事中に食べると
生姜の刺激・作用で舌が麻痺して、なおかつ口腔内に風味が残りやすいので、その後に食べたお寿司の風味を感じづらくなる可能性があるからです。

ちなみにガリは手掴みで食べない方がいいです。というのも、生姜にはプロテアーゼが豊富に含まれるので手の皮膚が荒れて痒くなるからです。(生姜を素手で擦ると手が痒くなるのと同じです。)

③ ネタを上にするか下にするか
マナー的には下にするのが正解です。
マナーを考慮せずに考えても、これは下にするのが楽しめる食べ方ではないかと思います。
というのも、ネタを上にして食べると、酢飯が一番最初に舌に触れることになり、ネタと舌が接触しづらくなります。これにより、舌が味覚を感じづらくなってしまうのです。
一方、ネタを下にすると、舌とネタが直接接するので味覚がダイレクトに伝わりやすくなると考えられます。

以上、3点挙げてみましたが、いかがでしょうか?
もし、これまで意識をしてこなかった、という方はぜひ意識してみると面白いかもしれません。

ちなみにですが、
お寿司の健康面のお話をしておくと、
魚の脂を摂取できるので、いわゆるオメガ3脂肪酸(血中コレステロールや脳機能に良好な作用をもたらす脂肪)による健康効果が期待できます。
一方で酢飯や醤油、玉子、味噌汁などは塩分、糖分(砂糖)が過多になりがちなので意外に注意が必要です。

ではでは。

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