原液

(2024年2月9日の記事)

ウイスキーという原液。ジャパニーズウイスキーがブームとなって早数年、価値あるウイスキーは手に入らない。お酒を飲まない僕でも知ってるくらい。原液で飲めるのか、薄すまってしか飲めないのか。

情報にも原液がある。

国の方針に沿った戦略と呼ぶのか、これからの世の流れを知ることができる人、はたまた流れを作ることができる人、そこが商売の原液になる。僕たちに流れてくる頃には3次、4次情報。味が薄れ儲けは少なくなっているが、それでもそこをキャッチして動かないといけない。遅れをとれば命取り。おこぼれ程度でも取りにいくべきが商売である。できるだけ濃い情報にありつきたい。

さて、そんな僕たちの仕事は原液に触れれることがある。お客様の話だ。今でいうインフルエンサーではないが、雑誌、ネットにも出てないような、まだまだ世間一般に知られていない情報がお客様から生の声で聞ける。

そのお客様は飲食店の新規開拓をするのが生き甲斐。フロンティア、パイオニア精神の塊。とにかく毎度その嗅覚に驚かされる。

え?国の方針がとか、情報が命だとかビジネス啖呵を切っていたのに?商売の原液は?いやいや、ご存知だろう、このブログの上級読者たち。

話を進める。売れる前のインディーズバンドを探すが如く、新規開拓をしている。仕事が忙しいと言いつつも、毎回情報がアップデートされている。何より通ったことのない道を通るのが好きらしく、寄り道して寄り道した末に偶然に辿り着くのだそうだ。

僕は以前に読んだイタリア人について書かれた本を思い出した。

イタリア人は初めての土地に寄る際は、用事以外に必ずその土地のローカルワイナリーも探すのだそうた。まさにそれと一緒じゃないか。なるほど、そうか、あのお客様はイタリア人にルーツを持つお人なのかもしれない。

何より僕はその原液にあやかっている。僕の中にはイタリア人はいないが、ポルトガル人の開拓精神はあるので、それを突き動かし、とりあえずその原液に行ってみる。当然だが、まず間違いなく、ここはどこ?と思うくらいの場所に辿り着く。まだ見ぬ景色。ここ兵庫県もまだまだ広い。

情報のお裾分けを一つ。福岡県でめちゃくちゃ有名なハンバーガー屋さんと聞いたら、ご存知の方は多いと思います。そうです、今屋さんですよね。連日2時間待ちだそうです。その今屋のハンバーガーが兵庫県加西市で食べれたりするのです。場所は北条鉄道、法華口駅の駅舎の中。物腰柔らかい女性店主が福岡の本店で修行をして暖簾分けしてこちらでスタート。何もない場所に人を集めるお店になっている。連日2時間待ちになる前に、是非とも行ってもらいたい。そう、原液の今がチャンスです。

と、ひとまずこんな感じで日々営業をしている。

僕の数少ない原液情報をお求めの方がいましたら、ビジネス、儲け話は一切ないのですが、あやかったその情報が高価なウイスキーになる前におススメさせてもらいます。お声かけ下さい。


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