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考え抜いて出した答えが間違っていた話(長い愚痴です)

140字では書きにくい愚痴の種が出来たから書いておく。

今学期は10コマ以上の授業を担当できている。今までで最高の数。うちひとコマは全く新しい科目なので、準備に一番エネルギーを使っている。ええ加減な内容だが、それでも、全く何もない状態から90分持たせるなにかを準備するのは大変だ。受講生はすごく少ないのだが。そういうのもあり、バイトに追われる一週間みたいになっている。それだけやっても、20代後半の高卒労働者の平均収入程度。大学院の学費とか考えたら、本当にバカな人生になったと後悔だらけの毎日である。

それも今は、まぁどうでもいい。

2週くらい前に、某知り合いの先生から、新しい仕事の打診があった。自由が利きそうな条件で、去年までなら二つ返事でお受けするところだが、前後期の仕事で、今のこの状況にさらにコマが増えるのはかなり厳しい。とはいえ、最近回ってくる話は、半年だけのピンチヒッターとかが多いが、そんな中、これは継続する予定の仕事だという。こんな良い話、もう来ないかもしれない、とも思う。だったら、無理してでも引き受けた方がいいのではないか。どの仕事も、いつ切られるか分からないのだし。一週間、悩みに悩んだ。目先のバイト代より、時間的に余裕のある生活をして、研究的なことやらに当てた方がいいのではないか、でも現状、生活の余裕はゼロだしなぁ、などなど。

何度も返事のメールを書きかけては、やめてを繰り返し、ここはやっぱ断ろう、体力的にもかなりきついのだし、と決めて、お断りのメールを送ったのが水曜だった。

悩み続けていたから、決断できて少しスッキリした。とはいえ、しばらくの間は、やっぱり間違った選択だったかな、どうだったかな、ああだったかな、こうだったかな、状態が続いたのだけど。

その二日後。
某所の口を紹介してもらった方から、今やっているコマがカリキュラム改編であと2年で無くなる、というお知らせが来た。メールを目にして、身体がガクガク震え始めた。これまでにも、何度もこういうのは経験しているが、そして、その度に、本当に身体が震えるので、どーんと来い、と大きく構えられない自分の小ささにうんざりしてきたのだが、久しぶりではあったし、今回は他の仕事を断ったすぐ後だったから、余計にショックが大きかったのだ。

言われてみれば受講生は少なかったのだけど、大学自体は安定しているように見えたし、学生も荒れてない感じだし「実は経営的に厳しくて」的な予防線的情報も全く教えてもらっていなかったから、長く続くんだろうと当然のように期待してしまっていたのだった。

あー、せめて、あと二日早く言うてくださいよ。まぁ、事情もあるのだろうから、まぁ、仕方ないけど、でも、ほんとに、もうちょっと早く…。

一週間考えて出した決断が、完全に間違いだったってことが、明らかになって、打ちのめされる。こういうのって普通、何年も経ってから「答え」が分かるものだろう。たった二日で「間違いでした」が出るとは。競輪のハズレ車券並みだ。

といいつつ、いつまでも震えているわけにもいかない。
昨日買っておいた半額の鮭のアラを焼いて、ヤケ「鮭茶漬け」を食べてちょっと元気を取り戻した。鮭茶漬けは、血圧的にも、糖質制限的にもダメメニューだから、数年ぶりだった。美味かった。梅干しも食ったった。

とにかく、もっと強くなりたい。これくらいのことで、手が震えるのとか、勘弁してくださいよ、自分さんよ、という気持ち。

というわけで、長めの愚痴でした。とりあえず、来年は今の収入が続きそうなので、早まることはありませんから、ご心配なく。当然、外食もできないし、飲み会も参加できないし、新刊本も買えないし、旅行も行けない生活のままですが、まぁ何とかはなります。病気にならなければ… 

祈ります。

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