月刊 IRIS MONDO -2022.10-

 日々絶えず進化し続けているガールズユニット、IRIS MONDO。
私たちの想像を凌駕する勢いで成長する彼女たちの姿を見て、私は彼女たちの歩む軌跡を記録し、形に残したい衝動に駆られた。
そのような思いから、今回の記事では“月刊IRIS MONDO”と冠し、IRIS MONDOの二人が歩んだ2022年10月を振り返っていく。

●IRIS MONDO初の沖縄・北海道ツアー

 去る2022年9月末、突如としてIRIS MONDOの沖縄・北海道ツアーが電撃告知された。
普段は東京を拠点として活動している彼女たちにとって、このツアーは彼女たちのことを知らない人の方が多い、アウェーの状況下であったことだろう。
しかし、彼女たちはその逆境さえも自らの成長の糧とし、ツアー後の東京でのフェスで大きな成功を収めた。
その成功に至るまでのメンバーの胸中や努力は、応援しているファンの胸を打つ内容であった。
 一体IRIS MONDOはこのツアーで何を感じ、何を得て、更なる進化を遂げたのだろうか。

●逞しさと自信を身に付けた沖縄ツアー

 2022年10月7日(金)からの沖縄3daysライブ『そうだ!沖縄へ行こう!~ブルーシールアイツ!~ツアー』では、毎日異なったライブハウスでライブが行われた。
KSW氏のライブ配信によると、現地ではIRIS MONDOによるビラ配りも行われていたとのこと。
自分たちのことを全く知らない現地の方々に対してのビラ配りでは、ビラを受け取ってもらえないことも多々あったそうだ。
ライブ前から自分たちの手でIRIS MONDOのことを多くの人に知ってもらおうとするその姿勢は、ツアー後のフェスライブでも存分に活かされていく。

 ライブでは普段とは違う機材環境や、IRIS MONDOを知る人が少ない中で、いかにして自分たちの音楽を届けるか、普段よりも多くの試行錯誤を重ねたことだろう。
その結果、出身国や言語の壁を越えて、IRIS MONDOのサウンドをライブハウスに居る人々に響かせることが出来たとKSW氏は語っていた。
その様子は配信ライブで遠くから応援するファンの目にも、しっかりと届いていた。

 そしてまた、沖縄ライブ3日目に起こった機材トラブルを乗り越えたことが、彼女たちの心境に大きな成長をもたらした。
ライブ中にどんなトラブルが起こったとしても、"IRIS MONDOの音を届ける"という逞しさと自信を身に付けた一夜であった。

 現在、沖縄ライブの配信アーカイブの視聴期限は切れてしまっているが、IRIS MONDOのFanicon(ファンクラブ)では、連日のライブから2曲の動画を視聴することが出来る。
また、メンバーによる沖縄ツアーを詳細に振り返るブログも閲覧できるため、ぜひFaniconで当時の様子をご覧いただきたい。


●北海道ツアーを経て辿り着いたフェスでの大成功

 2022年10月15日(土)からは、北海道2daysライブ『そうだ!北海道にも行こう!~ジンギスカンが食べたい!~ツアー』が行われた。
こちらのツアーでもライブハウスは日によって異なり、1日目は北海道札幌市VyPass.、2日目は函館ARARAでライブが行われた。
前述の沖縄ツアーを経て行われた北海道ツアーでは、IRIS MONDOは更なる苦難の末に大きな成長を遂げた。

その際のメンバーの胸中は多くのファンの胸を打つ内容であったため、KSW氏のLINE LIVEから一部抜粋してお伝えする。
(文章化するにあたり、読みやすいようにLINE LIVEでの会話の一部を改稿しています)

<Kurumi Skywalker氏によるLINE LIVE配信より>

「ミツバチロックもとても良かったんですけど、"なぜミツバチロックがあそこまで良くなったか"っていうのは、北海道と沖縄の修行編があったからだと思ってます。
ミツバチのあの爆発力とか...近松のパンパンのライブハウスの中でどれだけのパワーが見せられるかといった時に、「パンパンだから良かった」じゃないんですよね。
パンパンだったから、その上で誰も帰らない、誰も帰さない。もう"IRIS MONDOに釘付けにさせるライブ"っていうのが自分は出来たなって思ってて。
入ってくる人はいたんですけど帰る人は一人もいなかったんですよ。それってすごいことだなって思って。
昨日のセトリは"もう絶対に誰一人として帰さないセトリ"を目指したし、物語性のあるセトリだったと思う。

自分がまずここまでパンパンの近松で、しかも12時からのトップバッターでそこまで出来ると思ってなかったんですね。
あそこまで、真後ろまで全部近松が埋まっている状態でライブが出来ると思ってなかったんです。なので…泣いちゃいました。

自分がやってきたことが間違ってなくって、ここまで走ってきて、辛い思いして...
音楽って好きでやってるのにいつの間にか好きじゃなくなっちゃってたみたいな時もあって...そういうのをすごい考えちゃって。
きっと昨日ライブハウスがパンパンだったのって、私が頑張ったからだけじゃなくって、「今日IRIS MONDOを見に行きます」ってツイートしてくれてるみんなだったりお客さんがいてくれて、
「IRIS MONDOってかっこいいんだよ」って少なからず宣伝してくれてるみんながいるから、あそこまでパンパンになったんだと思ってる。
だから誰か一人の力とか、IRIS MONDOだけの力とかじゃなくて、あのパンパンな客席はみんなで作り上げたフロアだなって思った。それに泣いちゃったの。

そこでやっぱり最高のパフォーマンスをして、逃がさないようにしたいと思ったの。このパンパンの近松を。
でも、誰一人として帰らなかった。帰った人はもちろんいたのかもしれない。でもわからなかった。見えなかった。多分少なすぎて帰った人数が。すごく嬉しかったね。

一昔前のIRIS MONDOでは、一昔前のKurumi Skywalkerでは出来ないことだったの。
それは札幌に行って、函館に行って、ツアーして、自分たちの強みを再確認出来たからなんだよね。
札幌と函館で、函館が一番アウェーだったの。IRIS MONDOのお客さんも誰もいない、多分函館ARARAのよく通ってくれてるお客さんとかしかいなくて。
"IRIS MONDO全員初見"です。じゃあそこでどうやってIRIS MONDOを見せるか。すっごい試行錯誤しました。

配信を見てくれているみんなもいる。今日という函館の日は一晩しかない。ここで最前との距離3m空いてます。
圧倒されて、「IRIS MONDO人気ないんだ」って思ったらそこで終わりだと思って。
とっても全力でやりました。これがIRIS MONDOだって、逆にお客さんに媚びなかった。
最前列から最後尾までものすごい心の距離があったの。IRIS MONDOを見ろって思って。
そこで死ぬ気でやったんですよね。「ここにいる全員をIRIS MONDOの虜にしてやる」って思ったから、出来たことなんだと思います。その感覚を掴めた。

IRIS MONDOの曲が進むにつれて、段々手が挙がってくるんですよ。
私は最後感動しちゃって。心の距離がすごく空いてたのに、いつの間にかIRIS MONDOは函館ARARAと一体化してたの。
もうIRIS MONDOが元々ARARAのバンドなんじゃないかってぐらい一緒になって皆で最後やってたの。もうね...素晴らしかったです。
私はこの感覚を忘れたくないって思って。

私はこの感覚を忘れないで東京に持って帰って、東京のパンパンでIRIS MONDOの最前列が埋まってて、どっからどう見てもチヤホヤされる環境にいたとしても、
いつまでもARARAのことを忘れないでいようと思ったの。
その感覚を忘れないうちに東京でライブがしたかった。それで昨日のミツバチで爆発力を見せれたと思ってる。
本当に語りつくせないくらいの沢山の経験をして。」


●ライブの熱量を伝えるセットリストカード

 現在、IRIS MONDOのライブではメンバー自身の手によって、ライブごとのセットリストカードが配布されている。
そのカードを配る意図は、ライブを観たお客さんからの感想をダイレクトに受け取るためだとKSW氏は語っていた。
 観客の立場からしても、自分が観たライブの感想を"その場で、直接"アーティストに伝えられるというのは、この上なく嬉しいことだ。
 ぜひこのセットリストカードを受け取った方は、あなたがIRIS MONDOのライブを観て感じたことや、心に響いたことを、メンバーさんに伝えてみてほしい。その空間には、SNS上では体験することの出来ない心と心の交流がきっとある。
(私個人的にもセットリストカードめちゃくちゃ欲しいです…)


●進化し続けるIRIS MONDO

 Kurumi Skywalker氏やスーパーさったん氏がLINE LIVEやブログで語るように、日々の様々な経験を通して、IRIS MONDOの音楽はどんどん進化をし続けている。
「過去よりも今が最高の音だ」、そう思わせてくれるバンドに巡り合えたのは、私たちファンにとって何よりも嬉しく、日々を生きる糧にさえなる。
沖縄・北海道ツアーでの修行や、東京のフェスでの成功を経て、IRIS MONDOはこれまでよりも更に自信に満ち、誰よりも真っ直ぐな想いを込めた音楽を私たちに届けてくれるだろう。

 先日公開された最新MV『比と並』からは、どんな状況下に置かれても自らの手で未来を切り拓いていく彼女たちの強い意志を感じることが出来る。

 私はこれからもIRIS MONDOの軌跡を追い続け、彼女たちの音楽で世界が満たされる日を迎えたい。

 最後に、2022年10月のIRIS MONDOを振り返ることが出来るコンテンツを記しておく。

♦ IRIS MONDOファンクラブ『I ai IRIS MONDO(株)』
https://fanicon.net/fancommunities/4298
⇒沖縄・北海道ライブやミツバチロックフェスでのライブ映像が見れます。
 ツアーを振り返るメンバーブログや写真も充実しています!

♦ 沖縄でのラジオ収録
https://youtu.be/wUR-Hu6y748
⇒IRIS MONDOの結成秘話も聴ける激熱ラジオアーカイブです!

♦ 最新MV『比と並』
https://youtu.be/ZdFlo6qNTS0
⇒ついに公開された、IRIS MONDO珠玉の名曲『比と並』のミュージックビデオ。
 その音像と映像の美しいリンクは、何度見ても心に響きます。

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