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インストラクターオーディション

ヨガスタジオにとってインストラクターさんはまさにスタジオの顔。そんなインストラクターさんの採用をどうやってしたのか、ご紹介します。
一例ではありますが、スタジオ所属のインストラクターになりたい、と思っている方は採用する側の気持ちがわかるとやりやすいかと思います。

今回行った採用活動

インストラクターさんの採用は2通りの方法で行いました。
①スカウト
②オーディション

経験豊富、人脈豊富なイントラさんなら①のように待っていても声がかかると思います。ですので特に②について採用側の気持ちを厚めに書きたいと思います。

①スカウト

芸能人のスカウトと違って光る原石を探すのではなく、現実的に集客ができる先生を必要としていました。
莫大な広告宣伝費をかけたり、すでにブランド化されているスタジオであれば不要なのかもしれませんが、私のスタジオはど新規スタジオなので固定の生徒さんがいない状態。
それであれば、
・すでにファンがたくさんいる先生
・質の高いレッスンができる先生
の力を借りるしかありません。でも闇雲に人気の先生を探してもうまく行くはずはありません。

私たちのコンセプトや方向性に強く同意してくれる先生

これが前提です。特にこれまで面識のなかった先生は正式にお迎えすることが決まるまで会話を重ねました。当然スタジオのコンセプト、誰に何を提供したいかはしっかり練っておく必要かまありますよね

②オーディション

スカウト方式で知り合いや信頼のできる方から紹介いただいた先生だけでは、私たちの目指す多様性を満足できなかったので、オーディションも行いました。
私は前職でも学生時代のアルバイトでも採用活動をしたことがなかったのですが、オープンのスケジュールを勘案するとのんびりしている暇もなく、突貫工事状態で採用広告を出しました。

普通はありえないと思いますが、結果的にはこんな段取り。

・オーディションします!のインスタ投稿
(興味があればDMしてね)
・書類選考はGoogleフォーム
・書類選考通過者に採用条件提示
・オンライン面談(15分/人)
・面談通過者の模擬レッスン(15分/人)
・模擬レッスン通過者に最終面談(対面、20分/人)

今考えれば採用条件なし、Instagramのみの広告でよく50名近くも集まったなと驚きます。でもこれが現状でヨガのインストラクターで経験の有無を問わずに門戸が広いのは貴重なんだろうなと。

特に副業や複業してイントラをしている方、経験値の浅い方にとって条件の提示がない状態は逆にラッキーで、多くの方から「RYTを取ったばかりですが、オーディションに参加できますか?」とのご連絡をいただきました。

その後条件を提示し、納得された方のみ面談へと進んだわけですが、やはり応募人数が多くなるとより集客のできるインストラクターが魅力的に映ります。経験もありますが一般向けレッスンであれば3年目以降であればそれなりにスキルもあると判断し、ご自身の活動状況やお人柄を考慮してjoinしていただく方を決めました。

これからオーディションを受ける方に心に留めて欲しいこと

たくさんの方と面談をする中で感じたことが3つ。

・エネルギーレベルが高い
・このスタジオがいい、そうじゃなきゃダメな理由があること
・スタジオに何の貢献ができるか

上から目線に見えていたら申し訳ないのですが、この3つは選びたくなる理由になりました。

まずは元気で、前向きであること。明るい印象は生徒さんの前に立つ人として前提だと思っていますが、面談でここを押し出せず、疲労感や受動的な印象を受けた方は残念ながらスタジオに合わないと思いお見送りしました。接客業なので表情はもちろん、オンラインでやる場合は部屋を明るくしたり、ライトを使って明るくするだけでも違うかなと思います。

2つ目のこのスタジオがいい!という理由があることは好印象です。たくさんのスタジオがあり、狭き門に応募しているのに、教えられればどこでもいい、というのを漂わせている方は実際多かったです。本当に受かりたかったら面談前にスタジオのことを調べたり興味を持って質問をしたりするはずなのですが、業務委託の性質上、そうは思わない方も結構多く、その度にコンセプトが違ったのかなぁと思い悩みました。どの採用面談でも同じだと思いますが、ここで働きたい理由はフワッとしてても、建前でもいいからご用意いただきたいです。
(千と千尋の神隠しで、「ここで働かせてください!!!」というセリフが印象的ですが、なぜそう思うのかは言葉にしてくれないと残念ながら伝わりません。泣)

3つ目のスタジオに貢献できることについては少し難しいかもしれません。自分のスキルに自信のない新人のインストラクターなら、余計に自分が役に立てる部分を言語化するのは至難の業。
とはいえ業務委託契約の多いインストラクターならやっぱり自分の強みがスタジオにとってどんなメリットを与えるかまで考えが及んでいると、採用側が何も考えることなく応募者がスタジオで働く想像がついてしまうのです。
もちろん得意なレッスンなどスキルで推すもよし、自主開催等での企画や集客の経験、スタジオ運営の経験、全く違う業種での経験など色々あります。採用タイミングによっては、こんな人が欲しいとすでに条件が決められてる場合もあると思いますが、当スタジオは新店だったため、自分自身での集客経験、一般的な会社員を基準にした知見やビジネスマナーは印象よく映りました。


地味にありがたかったこと

最後の決め手、、もし同じ条件の方でどちらかしか採用できないとなった時に選ぶのは何でしょう。
私は出勤可能曜日と時間帯、家の近さです。

やはり平日1日の日中1時間しか受けられない方より、土日も含めて時間の融通が効く方の方がありがたいです。
また家の近さはローカルマーケティングの視点で貴重な知見を持っているように見えます。


こういったスキル以外にも強みは色々あります。ぜひ臨んだ結果を勝ち取れるよう、相手の必要としているものを考えてオーディションに参加いただけると良いかなと思います!

私は自分でオーディションを受けたことがないから他のことはわかりません。自分でやりたいレッスンをしたいので自主開催や運営の立場におりますが、いつか受けてみたいと思います😋

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