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板橋競馬倶楽部、GⅠ前にやや失速もチーム戦なので概ねステイゴールド

「地上権ペンシル3階建」(敬称略でお送りします)。前作は以下(大体同じ内容です)。

1.印旛沼の終戦

令和2年、夏。日経ダブルインバースを買い込み、死地の沼に向かった戦士たちは不況の風を物ともしない日銀砲の爆撃により丸焦げとなっていた。勇者たちは各々の損益分岐点を次々と突破され、瞬く間に含み損を膨らませた。日増しに色濃く脳裏に刻み込まれる敗戦濃厚の四文字。兵は疲弊した。「いけいけ!」「おせおせ!」と声を上げる体力はおろか、「インチキ!」と肩をいからせて叫ぶ気力さえも残されていなかった。精神論では勝利を掴みとれないと悟った者から次々と降参していった。

総力戦の終結から75年。人類は兵力差の意味と徹底抗戦の無意味さを十分に理解するようになっていた。株の名人として名を馳せるYohei Shiraishi(@yh_shiraishi)とかもめ君(@kamome81)は7月31日に、ついにダブルインバースを売却した。

「【市況】<マ-ケット日報> 2020年7月31日
 7月最後の取引となる本日の市場は日経平均が大幅に6日続落。終値は前日比629円安の2万1710円で、先月15日以来、1カ月半ぶりの安値となった。前日の米株安や円高進行に加え、国内主力企業の決算内容への失望感から大きく売り込まれてしまった。また、東京都の新型コロナ新規感染者数が大幅に過去最多を更新したことも下げに拍車をかけたようである。」(出典:株探ニュース「<マ-ケット日報> 2020年7月31日」

それから遅れて1か月弱、9月7日に三名人の最後の一人であった全宅ツイのグル(@emoyino)も同銘柄の売却が報道により確認された。ここに、印旛沼の合戦は幕を閉じた。

7日の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前週末比115円48銭(0.50%)安の2万3089円95銭で終えた。前週末の米国株安の流れを引き継いで、ハイテク株を中心に利益確定売りが出て指数を押し下げた。
(日本経済新聞2020/9/7「日経平均が続落 終値115円安の2万3089円」)

2.板橋競馬倶楽部

この大戦で巨額の損失を膨らませつつあったかもめ君タイソンファンドは、自らの生存圏を確立する構想の一環として板橋競馬倶楽部計画を打ち出した。

奇跡のような的中予想は陶酔をもたらし、その戦略的重要性は次第にダブルインバースよりも大きなものとして位置づけられていった。

「完全」。まさにこの2文字でしか形容し難い数々の的中予想の衝撃は、驚きと興奮をもってタイムラインに迎え入れられた。そして、その威光を目にした人々は続々と忠誠を誓うようになっていった。

リーダーこと大丈夫(@datexxxxx)、ちゃんくに(@92show)、そして倶楽部顧問のアンニュイ(@annui0723)の4名を中心として、「板橋競馬倶楽部」は組織された。倶楽部は週末のタイムラインで圧倒的な存在感を放つようになっていた。


殊に、板橋ナショナリズムが最高潮に達した池袋8.28集会での要人たちの発言により、その権勢は東上本線中に轟いた。

しかし、神通力は永遠に続くものではなかった。​

負けが目に付くようになってきた9月初頭あたりから、倶楽部内では徐々に「競馬はチーム戦」を合言葉に激励する文化が育まれてきた。

全宅ダブルインバースのそれとまるで同じだった。歴史は繰り返される。部歌が見つかったことまで一致しているが、これも単なる偶然なのだろうか。


僕とみどすけが喜びます。