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最近見た映画の感想 2023.01-03

SLAM DUNK、さよならの朝に約束の花をかざろう、シン仮面ライダーを見ました。
図らずも三作とも親子の話。私はさよならの朝に約束の花をかざろうが好みでした。
あと逆襲のシャア。

『THE FIRST SLAM DUNK』

キャスト的に(新キャストの面子的に)思うところがあったので見る予定はなかったのですが。
とにかく映像がすごい、ということで見に行ってきました。

誰もが正しく在れるわけではないけど、どうしてもこういうドラマを見せられると「自分のことばかりでしょーもない母親だなー」と白けてしまうんですよね。

しかもなんとなくドラマと試合がシンクロしてるような描き方をしているけど、ほとんど全ては過去に起こったことなので、実際にはそこまで関連もないという。

作り手が両方の要素にガッツリ向き合ったらすごい作品になるけど、「こういうの作っておけばいいんだろ」的なものが透けて見えるとものすごく安っぽい作品に見えてしまう危険な組合せ。
本当に聖闘士星矢は……。

演技で見せるような作品ではない(特に桜木)ので思ったよりダメージ少なめではありました。
言われてたとおり、映像的にはすごかったです。

『さよならの朝に約束の花をかざろう』

脚本家の岡田麿里さんが監督を務めた作品。
5周年ということで1週間の特別上映があったので見てきました。

異常に売店が遅くて、冒頭を僅かに見逃して腹を立てながら見ましたが、そんなこと忘れて熱中できる作品でした。

背景もファンタジーらしくてとにかく素晴らしくて。
しかも吉田明彦さんのシンプルめのキャラクターによって背景が印象に残る。

やっぱりファンタジーは行って帰る話でないと。

SLAM DUNKの母親よりこっちの方が圧倒的にいい母親でしたね。
マキアは孤独が怖くて親子という関係に必死になってたからというのもありますが。
それに長命の種族だから自分の人生の一部を子供に全振りできたのかな?とも思います。

※庵野監督の「パンツを脱ぐ」発言の大元は『逆襲のシャア友の会』で、アニメスタイルから復刻版が出たばかりのタイミングだった。

『シン・仮面ライダー』

シンシリーズの四作目(締めくくり)。

シンエヴァとシン仮面ライダーの比較。
スペック高いけどコミュ障気味で主体性もあまりない、というのがなんとなく碇シンジ感があるんですよね。
でも暴力を恐れたりせず、必要と思ったら躊躇なく戦えるのがシンエヴァ終盤のシンジ君を踏まえているなと。

中盤でちょっとノリが変わるのでナディアやエヴァみたいなTVシリーズぽい構成に感じました。
レイはシンジの先任だったしナディアはジャンを引っ張ってくイメージなのも、なんとなくTVシリーズぽさがあります。

ひたすら機関銃を撃ち続ける集団戦、そろそろ止めにしてもらってもいいかな、って。

クモオーグ戦のアクションはとにかくカッコよかったです。
次にカッコよかったのは第2号との同スペック対決かな。
飛び上がってはビシバシ殴り合うのがちょっとドラゴンボールみたいで笑ってしまいましたが。

プラーナはなんか世代的にセーラームーンで毎回敵がエナジーとか色々集めてくのを連想して笑ってしまうんですよね。
というかプラーナコンバーターとサイコフレームを比較すると、逆襲のシャアを見ててサイコフレームに違和感がないのは凄い。さすが監督がパンツ脱いでる作品。

逆に他作品が先行して被るヒロインを出してたら、シン仮面ライダーはもっと本郷猛にフォーカスした作品になったのか、気になるところ。

視聴者的にはシン・ゴジラくらいのノリでウルトラマンも仮面ライダーも期待してた部分はあると思うのですが、同じことは繰り返さずに発散していくのはすごくらしかったですね。

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