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赤いルービックキューブとオープンダイアローグ的対話

今日、初めてオープンダイアローグに話者として参加した。

オープンダイアローグとはフィンランドの精神病院で生まれた、問題解決ではなく対話を続けることを目的とする治療方法だ。

元々は統合失調症の治療としてその有効性が認められ広まったが、現在は福祉や教育などの現場でも応用されているらしい。精神疾患に限らず個々の生活をよりスムーズにするための方法としても利用され始めているという。

ただ対話を重ねる手法が精神疾患等に大きな効果をもたらすというから驚きである。

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私が今回参加しようと思ったのは、
ここ3年くらい続く低空飛行に終止符をうちたかったから。
対話を通して自分のことを深掘りすることで低空飛行から抜け出せるヒントが見つかるのでは?と思ったからだ。

オープンダイアローグ的対話を終えた時の感覚はとても不思議だった。
「自己肯定感があがった」でも「自分がすべきことが見つかった」でもない、その不思議な感覚を表現できる言葉をもしかしたら知らないかもしれない。
初めて人類が甘いものを口にした時、甘いという感覚はどうやって表現されたんだろう。そんな感じ。
でも間違いないことは心地良い場所だったということだ。

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今回の対話を通して私が知ったこと
それは赤いルービックキューブを見た時、その青い側面を見ようとしなくても良い時もあるということ、
私の話に真っ直ぐ誠実に向き合ってくれる人がいるということだ。

私はどうしても物事を捉える時にそれのB面を見ようとする癖がある。
ルービックキューブをたくさんの角度から見たら色が一つではないことに気がつくように、
自分に起こったことや向けられた言葉にも様々な面があると思っている。
その考え方は確かに自分のことを何度も救ってきたし今の私を形成したものの軸になっていると思う。

でもルービックキューブの赤い面を見た時は、それをそのまま赤いと捉えてもいいということに気付かされた。
悲しいことは悲しいと感じてもいい
自分に合わないと思ったことは合わないと感じてもいい、
嫌だと感じたことは嫌だと感じ、大声で嫌だと言ってもいい

自分が見たもの、感じたことをそのまま受け取ることでもっと自分の可能性や選択肢が広がるかもしれないと思った。

人生は実験の連続。
トライアンドエラーを繰り返し、嗅覚を研ぎ澄ませていきたい。
特別な自分の世界を大切にして、その世界に合うものを探していきたい。そう思った。

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今回対話の機会をくれたのはもくさんと直帰さん。
お二人とも暖かく優しく聡明でとても魅力的な方たちだ。
お二人が私にのために紡いでくれる言葉ひとつひとつが私にとって大切なものになった。
この対話の場がこんなにも心地よい空間になったのは間違いなくお二人の素敵なお人柄のお陰である。

お二人と対話して、こんなにも自分と向き合ってくれる人がいるんだと思った。
それが心強くて、勝手に戦う仲間が増えた感覚になってしまった。
新しい仲間が増えたこのありがたい日を私は一生忘れないと思う。

私が参加させてもらったオープンダイアローグ的対話は下記リンクから詳細を確認できます。
興味を持った方は見てみてください⇩

https://karikakoi.jimdosite.com/%E4%BB%AE%E5%9B%B2%E3%81%84%E3%80%8C%E3%80%80%E3%80%8D%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

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