4月がきたらある万葉集の歌を思い出す。

この歌を知ってから、桜を見つける度に「可愛いなあ、また私に会いたくて一生懸命咲いたんだ～ふ～～ん」と思ってしまう。
お花見をする時も「ふ～ん、こんな満開になっちゃって、ふ～～ん」と思いながら桜を見ている。そうだ。私のお花見は一味違うのだ。

そんな春。
自分が一段と特別になれる桜の季節。
今年は面白いことに溢れていた。

マラカス部たちとの再会

春と言えば出会いの季節。
前職で出会った愉快な人たちと久しぶりにご飯へいった。
彼女らはMBTI診断で言えば確実にESFP、黄色い衣装を着て陽気にマラカスを振るエンターテイナーであろう。(私はESFPの人の事を勝手にマラカス部と呼んでいる。)

今は彼女らも前職から離れているんだけど、
3人で一緒にハードワークを頑張っていた時は社用携帯のチャットルームで勝手に「セーフティネット」という3人のグループを作って先輩にばれたことがある。

それはさておき1件目はめちゃめちゃ良さげな和食屋さんへ行った。
決め手は食べログに載っていたホッケの塩焼き。
何を隠そう彼女らはホッケの塩焼きに魅力を感じる大和撫子系マラカス部なのだ。
ちなみにマラカス部の1人は最近しょっちゅう胃が荒れると言いながら胃薬片手に温かいお茶を飲んでいた。

最近どうよ～のあたりさわりのない会話から始まり
仕事をやめてから髪の調子がいいという話、
最近親にチョコザップに入会させられそうな話、
他人の恋愛話などをしているうちにお腹が満たされ2件目に行く流れになった。

猫ミームの真似をしながら横断歩道を渡る。
2件目はテラス席がある大衆居酒屋へ行った。

ずっとケタケタ笑っていただけなので何を話したかはあまり記憶にないが、
マラカス部が知らない人の写真に写ろうと試行錯誤していたこと
マラカス部が店員さんのネイルに興味を示し絡みにいっていたこと
マラカス部がまた猫ミームの真似をしていたこと
は鮮明に覚えている。

私はマラカス部たちが大好きだ。
「セーフティネット」健在です。入会希望者お待ちしています。

真っ黒パンケーキとマグカップ

私は京都が死ぬほど好きだ。
前も何かで書いたかもしれないが必ず月1で京都の空気を吸うように心掛けている。心がけは全ての第一歩なので。

この日京都へ行ったのは他でもない。
マグカップを買う・真っ黒のパンケーキを食べる、という二つの目標を達成するためだ。

マグカップを買う、というのは友達のマグカップだ。
もともとマグカップが欲しいという目的の上に計画された京都旅だったが、あろうことか私がその3日前にマグカップを買ってしまったため
必然的に”友達の”マグカップを探す旅になったのだ。
普通に最悪である。一生懸命可愛いマグカップを探したので許してほしい。

真っ黒のパンケーキ、というのはこれまた食べログの写真だ。
”この店のパンケーキは焦げていて真っ黒です”という率直なコメント共に掲載されていた信じられないくらい黒いパンケーキの写真に心打たれた。
謎の母性本能で真っ黒のパンケーキが愛おしく思えてその店に行ったんだけど、結局その店イチオシっぽいハンバーガーを食べた。
別添えのピクルスをかじりながら「また今度パンケーキたべようぜ～」と約束した。これが模範的な一生果たされない約束だ。

粗品で伏線回収した話

パートナーと京都の祇園花月にお笑いを見に行った。
また京都である。4月は月に2回京都に行ったらしい。ほらね言ったでしょ心がけは目標達成の一歩だって。

舞台の構成は、最初に漫才・落語があってその後に新喜劇だった。
全部見終わったあと「面白かったね～」と話していたらパートナーが目をキラキラさせて師匠の落語の事を話し始めた。
漫才も新喜劇も有名な芸人さんばかりだったのに師匠の落語の話するんだ、と意外性を感じていたら、彼は「粗品が言ってたことほんまやってん！」と続けた。

どうやら彼は粗品のYouTubeにはまっているらしく、その中でお気に入り上位に入るのが「会場が静まり返っているにも関わらず自分がスベったことをなかったことにする師匠」シリーズらしい。
「粗品が言ってたことほんまやったわ～」と嬉しそうな彼。
師匠は自分がスベっていることで人を喜ばせていることに気付いていないだろう。どうか気付かずそのままで…。

他にもたくさんあったよ

初めてシーシャにチャレンジしたこと
お父さんが野鳥を肩にのせながら鯉に餌をあげていたこと
岐阜の山道を運転して死にかけたこと
大好きなラジオのイベントに参加したこと

この中でも父と野鳥と鯉の話は面白いので書きたかったが疲れたのでおしまいにする。

5月は私のお誕生月！！
祭りだ～～～～～～～～！！

おしまい！