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ウォークインでもファミクロでもない! クローゼットのプロが壁面クローゼットを選んだ理由

クローゼットオーガナイザー、元アパレル店長の柴田敦子です。

6年前に家を建てたとき、住宅会社の方には、広さのあるウォークインクローゼットをすすめられました。

収納力のある憧れのウォークイン? 家族の衣類が集約できるファミリークロ-ゼットが便利? もしくは、一般的な壁面クローゼットにしようか? いろいろ考えましたが、手持ち服や家族構成、優先順位を考えた結果、わが家の場合はシンプルな壁面クローゼットを選択しました。

本日は、自分や家族に合ったクローゼットの形状を考えるポイントをお伝えします。

ごく一般的な大きさのクローゼットが2つ寝室にあります。

■クローゼットのスペースを把握する4つのポイント

まずは、自分の手持ち服の全体量を把握して、洋服収納にどれぐらいのスペースが必要か考えてみました。

ポイントは4つです。
何着持ってる? →手持ち服は全部で100着以内。
ハンガー、たたみの量は? →ハンガーは約40本、たたむ収納は2ケース分。
季節外の服の量は?衣替えはする? →季節外の服は1ケース分、衣替えあり。
布団など、洋服以外のモノをクローゼットに収納する? →季節家電のみ。お客さま用の布団はなし。
夫の物量は、私よりもさらに少ないため、ウォークインにするほど広いスペースは必要なさそうだとわかりました。

■家族の服の置き場所と洗濯動線を考える

次に考えたのは洗濯動線です。家を建てた当時、息子たちは小学生だったため、子ども服は1階に集結したほうが便利だと考えました。また、洗濯から乾燥まで完了するスペースが欲しかったこともあり、洗濯室に広めの収納スペースを作ることにしました。

リビングは狭くしても、洗濯室はなるべく広く!北陸地方は洗濯物を干すスペースは必須です。

家族分の洋服を収納できるファミリークローゼットは、便利そうで、憧れもありました。とはいえ、大人の下着とパジャマは1階の洗濯室に収納できるため、大人服は2階まで持って行っても、数着程度。これならストレスになる量ではなさそうです。
家を建てた時点で子どもたちは小学校の高学年。あと10年もしないうちに家を出る可能性があり、ファミリークローゼットは使わなくなることも考えられます。

■どんなクローゼットが欲しい? 気持ちも考える

「自分の洋服だけが入った専用のスペースが欲しい!」という気持ちもありました。

自分だけのクローゼットが欲しい!これは完全に私の要望。

わが家で女子は私だけ。正直、男子と同じ場所に洋服は置きたくない……。ここは便利さよりも、毎日楽しい気持ちで洋服を選ぶことを優先することにしました。

動線だけでなく、「どんなクローゼットにしたいか?」もクローゼットの形状を考えるポイントです。

服の数、服以外の収納するモノの量、動線など総合的に判断して、大きなスペースがなくても一般的なクローゼットで十分だと判断。2階の寝室に壁面クローゼットを2つ作りました。

■壁面クローゼットのこだわりポイント

クローゼットを作るときに意識したことは、「奥行き」と「枕棚の高さ」です。
遠赤外線ストーブを季節外に収納できる奥行きにしたいこと。また、すでに使っている衣装ケースをそのまま入れることも考えて、奥行き65cmの確保をしました。

ケースは無印良品のクローゼット用の収納ボックスです。

棚上は、私の身長に合わせて180cmの高さに設定。手が届きやすい高さにしたことで、季節外の洋服の出し入れが苦になりません。

そのほか、クローゼットの扉に鏡をつけることで、全身鏡を部屋に置かなくてもいいようにしました。

収納を最低限にすることで、寝室を広めに取ることができ、当初シングルベットを置く予定が、セミダブルを2つ置けるようになりました。

クローゼットに広さはなくても、快適に使うことができています。

なんとなくファミクロ、なんとなくウォークインクローゼットにしてしまいがちですが…ご自身や家族に合った収納スペースを作ってくださいね!

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