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会社を辞めてたくさん寝るようになった話

会社を辞めて、独立してよかったことはいろいろあるけど、何よりよかったのはたくさん眠れるようになったことだった。

前の会社では徹夜することも、社泊も多かった。

ひどい週は月曜の朝に出社してから、帰るのが金曜の夜。

電車に乗れるだけで涙ぐむくらい嬉しかったし、社泊用としてロッカーに置いていた服が足りなくなって、近くのユニクロに買いに行ったこともある。

もう行きつけになっていた会社の近くのホテルでは「いつもありがとうございます。お疲れ様です。」と朝4時に迎えられ、うたた寝しながらお風呂に入って3時間仮眠して9時にまた出社。

トイレで倒れたこともあるし、手が震えたこともある。

朝出勤中に駅で倒れて救急搬送され、会社に連絡したら「病院でたら出社して」と上司に言われ、16時に出社したこともある。

仮眠明けに悲しくなって号泣したこともある。(お恥ずかしい)

今思うとそういう状況でも「仕事をする」ということを選んでしまったのは自分。

「大変な状況にいる=必要とされている」と勘違いして、状況に酔っていたのだと思う。


今はどんなに忙しくてもだいたい7時間は寝る。そうしないと翌日に自分のパフォーマンスを約束できないから。社員が少ない、というのもあるけど、本当は社会人として当たり前のことなんだった。

徹夜なんて全然かっこよくない。

自分の体調を整えること。

家族に心配をかけないこと。

なるべくこころ穏やかにいること。

基本をひたすら守れている人こそ信用がおける。

睡眠はいちばんの基本で、ここを疎かにするとガタがくることを、わたしは前の職場で教えてもらった。(若いうちだから耐えられたし、後遺症みたいなものはほとんどないけど、実際に後遺症が出てつらい思いをしているスタッフも知ってる。)

ちなみに辞めた前の会社では、社長から寝袋が支給されて、未だに泊まり奨励されているそうな。辞めてよかった、という言葉しか出ない。

7時間寝ながらでもデザイナーはできますよ。

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