「あ」と「う」と「ん」
昨夕、いつも通り猫ちゃんの晩ご飯を準備していた。
起きてきた猫ちゃんに(今ご飯してるからね)と言おうとした。。
口から出てきた言葉は「んー」
喉がつかえる。
猫ちゃんも私も「あれ?」と見つめ合う。
いつも通りお水を先に出して
(先にお水ね。喉乾いてたら飲んでね)と言おうとした。
出てきた言葉は「んー」
だんだん不安になってくる。
ドキドキしながら、猫ちゃん大好きなご飯を出して
(ペコリさんおまたせ、美味しい?ゆっくり食べてね)…
「んー」
心臓が爆音になり汗が滲み出る。
いつも通りお薬を用意して
(お背中失礼します。
顎上げてパクッサッでタイミング頑張るのでよろしくお願いします。
猫ちゃんリラックスして真っ直ぐ顎上げて大きくお口開けてくれると助かります。
はい、準備OK?顎上げるよ、いくよ、せーの、パクッ)
………
頭の中はいつも通りの言葉が浮かんでいる。
でも、口から出てくる言葉は「んー」のみ。
焦るが、猫ちゃんを不安にさせる訳にはいかないから、
いつも通りの言葉を頭の中で思い浮かべ、
お薬飲み終えた猫ちゃんを一生懸命撫でて褒めて大好きー。
でも出てくる言葉は「んー」
猫ちゃんは少し戸惑った様子だったが、
いつも通りの熱量でいっぱい撫でて頭の中で褒め称えていたら、
いつも通り喉ゴロゴロさせて、ご飯後の一眠り。
夫が帰宅。
(おかえり)→「んー」
(お疲れ様です)→「んー」
泣き出す私。
異常に気付いた夫。
タブレットのメモに書く様言われる。
夫の言葉も理解出来るし、自分の言葉は頭の中にある。
メモに急いで、夕方から突然言葉が出なくなったこと。
猫ちゃんにも話しかけられず気付いたこと。
遅い晩ご飯を一緒に食べ、少し落ち着いてくる。
今朝、歯磨きをしてうがいをしたら「あー」と出た。
朝ご飯を食べながら、「あー」と言ったら、
夫に「あ、い、う、え、お」をゆっくり促される。
「あー」→「あー」
「いー」→いの口で音が出ない
「うー」→「うー」
「えー」→えの口で音が出ない
「おー」→おの口で音が出ない
あかさたな→「あ」以外の音が出ない
夫を送り出し、猫ちゃんの名前を呼ぼうとする。
大事な猫ちゃんの名前、、出てきたのは「んー」
愕然とする。
「あ」と「う」と「ん」しか声が出ない。
気を取り直して、落ち着いて、検索する。
恐い病名がたくさん並んでいる。
消去法で心因性の可能性が高そう。
喉のつかえが少し気になる。
でも、「あ」と「う」と「ん」だけで、
どうやって予約して病院行くんだ???
明日、偶然通院日なので、メモを書いて、
まず主治医に相談しようと思う。
猫ちゃんがすぐ傍で、
安心して眠ってくれているので大丈夫。
猫ちゃんありがとう。
今からメモ書く。
冷や汗止まらない。
猫ちゃんはきっと汗の匂いで、私の異変に気付いてる筈。
でも一生懸命の撫で撫でに応えて眠っている。
深呼吸。
落ち着け私。
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