よはく製陶室

よはく製陶室では『何を描いてもいいところ』をコンセプトに、オーダーメイドをメインとした…

よはく製陶室

よはく製陶室では『何を描いてもいいところ』をコンセプトに、オーダーメイドをメインとした陶器を製作しています。 ここでも余白に好きなものを描くみたいな気持ちで 自由にのびのび好きなことを綴っていこうと思います。

最近の記事

ガウディさんへ

今日はミッドタウンでガウディさんの凄さを垣間見ました。失礼な言い方ですが見直しました。 有機的なデザインばかりが賞賛されていると思っていたのですが、機能も素晴らしかったのですね。 日光に合わせた窓角度とか、風が建物内を効率よく循環する窓設計とか、建物内に反響しやすい壁だとか。 実際に体験したい。 特に、階下の会話が最上階にいるオーナーに聞こえたと言われている建築の、音の響く構造が気になりました。 そして現代のデザイナーさんがそこから発想された窓&壁も面白いですね。 空間と空

    • 「よはく製陶室」という屋号

      こちらはお客様の理想の器をお作りする、オーダーメイド陶器のお店です。 オーダーメイドの陶器屋さんを立ち上げることに決めたものの、お店の名前がなかなか決まりませんでした。詰め込みたい思いが多すぎて絞りきれなかったのです。 お仕事用に下ろしたまっさらなノートが思いと候補名でどんどん埋まっていきました。1ヶ月経ち3ヶ月経ち、人に相談しても一旦放置して寝かせても、全然決断できません。今日こそ決めるぞとノートと睨めっこしつつも余白に関係ない言葉を書き込んで逃避していました。 思えば

      • エッセイを頬張る

        〜『ごはんぐるり』 西加奈子〜 食べ物エッセイが好きです。『ちびちびごくごくお酒のはなし』『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』『365日。』などなど、食に関する本はついつい集めてしまいます。 最近手に取ったのも西加奈子さんの食べ物エッセイ、『ごはんぐるり』。 そもそも彼女の文章が好きなのですが、この本に収められている文章にはこてんぱんにやられてしまいました。 例えば「カイロの卵かけごはん」。 彼女は小1〜小4までエジプトのカイロで暮らしていたそうです。そこは食材はもち

        • 美味陶記1.『麩菓子に花を生ける』

          食べ物ではないのに美味しそうなもの、ありますよね。お菓子みたいな鉱物と鉱物みたいなお菓子の取り合わせなんかも好きなんですけれども、陶芸家なのでね、美味しそうな陶芸作品を紹介してみたいと思います。 写真をご覧ください。 出典:サントリー美術館 名品ギャラリー https://www.suntory.co.jp/sma/collection/gallery/detail?id=185 いかがでしょう。 そう、麩菓子ですね。 この写真がちょっとあれなのかな、実物はどうかな。

        ガウディさんへ

          ただ見ている。

          文章を書きたいと思った。ずっと思っていた。短文を書いていた時期もあったけど書かなくなったまま10年以上が過ぎた。最近とても好きな文章に出会い、私はまた書きたい時期に突入した。それが誰の文章だったのかはもう思い出せないんだけど。 文章を書きたいという欲求はどこから来るんだろう。陶芸もそうだ。 やるからには良いものを作りたい。そのために練習していく。 でもそれ以前にまず、作ってみたい、という欲求がある。 アウトプットして出てきたものへの興味よりも、アウトプットそのものへの欲求。

          ただ見ている。