僕は中学1年生から高校2年生までの"5年間"公式戦には一度も出場出来なかった。

元々身長が低かった事に加え、スピードも平均程だったので、フィジカル面で苦労したのは事実だ。

日々努力している中で中々報われない自分に嫌気がさして、サッカーを辞める事は何度も考えた。

それでも辞めずにここまで続けられたのは、自分の両親や家族に対して"恩返しをしたい"という想いがあったからだ。

このまま辞めたら何か残るのか？
ここまで両親はいくらサッカーに使ってくれた？

そんな想いがあったから、
5年間の公式戦出場ゼロから一転、
高校3年生の時には
東京の強豪校で背番号10番を付けて、ほぼ全ての公式戦に出場する事が出来た。

元Jリーガーでもなく、プロとしてのキャリアもない自分が、日々沢山の子供達を指導できる環境があるのは、

順風満帆なサッカー人生ではなかったからこそ、様々な人や環境に適応する力が少しは付いてきたからだと感じている。

今の時代はJリーグクラブの下部組織への合格を目指す子供が自分の時に比べて格段に増えた。
環境面も昔とは大違いだ。

しかし、サッカーはJ下部に入る事だけが重要ではない。

自分のように苦難な状況にある事も、当時は地獄のように感じていたけれど、長い人生の中では重要になる事もあるだろう。

だからこそ、今試合に出られていない選手やセレクションなどに落ちてしまう選手の気持ちは痛いほどわかる。

ただ、親も含めて、そこに入れないから、試合に出られないからといって、ダメだと決めつけるのは時期尚早。

諦めずに頑張ることも大切だし、
時には休むことも大切。

だけど、結果を出すには人の何倍もの努力が必要だ。

常に先々の事を考えて
"今は上手くいっていないけど、◯年後に俺は必ず結果を出す"という想いと情熱を持って、頑張ってほしいと願う。

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