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IT業界は闇だと感じた案件

こんにちは、システムエンジニアのようへいです。

長らくIT業界で仕事をしていると色んな案件に巡り合えます。

  • トラブル1つなく、非の打ち所がない程完璧に終わった案件

  • 過酷だったけど、自分が大きく成長できた案件

  • 長時間労働の常態化とトラブルだらけの案件

この3つでは足りないくらい、色んな案件をこなしてきました。

自分が関わってきたものでいうと、

過酷でありながら成長できた案件が一番多かったと思います。
設計、プログラム、説明力、資料の表現、テスト手法など、仕事を通じて色んな成長がありました。

次に多いのがトラブル案件。
失敗は成功のもと、とよく言いますが、学び(教訓)が得られるトラブルならまだ良いです。
学びのないトラブル案件はホントに辛い・・・。

さて、今日は自分が体験したブラックなトラブル案件を1つ振り返ってみようと思います。


案件と自分の関係

ユーザー
 ↓ [請負契約]
大手ベンダー
 ↓ [請負契約]
大手ベンダーの子会社
 ↓ [準委任契約]
うちの会社<自分>

よくある多重構造ですよね。
うちの会社はこの流れの底辺にいます。
ベンダー子会社の下には、うちの他にも複数社います。

案件の概要

開発対象

オンラインショッピングサイトに表示するとある情報の管理システムの開発。
所謂マスタ管理のシステムであるが、一口にマスタ管理と言えるほど簡単なものではなく、このシステムの主となる1つの大きな情報群を小さい情報群に分割して管理し、その時その時で最適な情報になるように時間軸で区切った複雑なデータ構造。
データ構造の複雑さに加え、仕様も複雑。

開発規模

大規模
多分リリースまでに1000人月以上は軽く投入していると思う。

当初予定工期

基本設計~リリースまでで12ヶ月。
実際リリースが行われたのは、そこから18か月後のことでした。

案件参画の流れ

引き合いが発生した時、どんな案件・どんな体制・納期・契約形態などを伺います。
この時、特にリスク感の話は無かったと思います。

社内でリスク評価や体制を検討し、案件獲得を狙って先方と面談し、先方に認められて契約手続きを進めました。

ここまでは見立て通り順調に進んでいました。

参画に向けて準備を一通り整え、いざ初日。

希望に満ちた参画初日でしたが、そこに見えたのは闇でした。
思っていた状況とは明らかに違う。

さて、その闇とは一体・・・。

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