Davinci Resolve とDAWを同期して使う方法(M1Mac環境例)

私はあるライブハウスから映像と音源が毎週送られてくるので、それを編集してYoutubeに上げるということをしているのですが、映像は色の調整を少しする程度で、音のミキシングが1番大変なところです。

先ず音をStudioOneでミックスダウンまで持っていって
その後にDavinci Resolveで映像と合わせるのですが、映像と合わせると音のバランスをちょっと直したいと思うことがよくあるんです。

その時にまたDAWでミックスダウンし直すと15〜20分くらいは書き出しで時間を取られるんですね。しかも一回そういう状況に陥る時は1回で済まないことの方が多い。

StudioOneには動画を入れることもできるんですが、私のバージョンは5なので動画1本だけしか入れられないのです。しかし、GH4で撮ったファイルは分割されるので、一度つなげたものを書き出さないといけない。それもまた手間が嫌なんですよね。

なので同時に両方から編集できたら良いのにといつも思っていました。

調べてみると驚くほど情報がない。
唯一手がかりになったのはTwitterでDavinciとDAWの同期に成功したという方が一名。
丁寧にツリー形式でまとめてくださっていました。
https://twitter.com/mailtoyuki/status/1597619964826988545?s=61&t=0OnqBHVzdAXSMMy_ri4VvA

それによると

DavinciはLTCを出力可能である。
LTCをMTCに変換してDAWの同期に使える。

という、こうやって書くと非常にシンプルな話なのですが。

先ずLTC出力する方法がわかりませんでした。

プロジェクト設定の一般オプションに『タイムコードをオーディオ出力にエンベッド』
というなんのこっちゃというしかしこれなのではという項目があったのでチェックを入れましたがどうやら意味はなかったようでした。

深夜3時まで格闘した挙句、私は藁にもすがる思いでサポートにメールを打ったのでした。

すると次の日の昼には回答が来ていたのです。

そして私はついに成功したのです。

というわけでやり方です

すみません、以下のやり方はAbleton Liveになりますが、Studio Oneでも同様です。
Fairlightページを使います。
先ずこのページからの再生でないとLTCは出ません。
EditページからLTCを出すには50万くらいするナニカを買わないといけないようです。

Fairlightでも映像を大きくしたりはできるので特に問題はないです。
編集したい時はちょっとeditページに行ってやれば良いだけのことです。

先ずFairlightに移動したら上のメニューからリモートコントロール設定を開いてSMPTE TimeCodeをオンにする。
そして入力・出力のパッチからタイムコードを出力したいAudioOutに割り当てる。

ちなみにソース-System GeneratorにTimeCodeはあります。

私の場合はLoopBackのあるID14MK2というオーディオインターフェースだったので
DAW3からLTCを出力して、それをループバックに割り当てました。
ループバックはInput11から再入力されます。
それをLTCからMTCに変換してくれるフリーソフトLockStepの入力に割り当て。

あとはAbleton Liveの環境設定MIDIで『同期 LockStep』にチェックを入れてフレームレートを合わせて、ソングモードで左上にあるEXT(外部同期)をオンにしたらもう出来上がりでした。

StudioOneの場合、環境設定 詳細 同期 外部デバイスに同期をチェック MIDIタイムコードにLockstepを割り当て。ソング設定でフレームレートを合わせる。
これでいけると思います。

ループバックがないオーディオインターフェースでもBlackHoleに割り当てたりすればいけるかな。多分。そこはもう検証してないですけど。

Davinci18はFairlightページがテンポや拍子に対応しているのでまさに良い感じで使えます。ただDavinciがマスターなので基本的にはDavinciで再生やシークをします。
録音ボタンはDAWの方で、待機状態にして再生をDavinciでということになるのでややこしいかもしれません。

テンポを変えたい時はAbletonに関しては一度EXTを解除してからテンポを変えます。そしてまたEXTにします。
Abletonでテンポを変えたら手動でDavinciも合わせましょう。

なにしろまだこれからの運用なので色々とやってみてからまた分かったことを書いていこうと思います。


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