想定外を届けたい

あさって16(日)、豊島区東池袋の「日の出ファクトリー」にて、EVERY DENIMの試着展示会&藍染ワークショップを開催します。

今年4月から本格的に開始している試着展示会です。ありがたいことに、会場としてお世話になった方々が次の場所を紹介してくださるので、数珠繋ぎのように各地を転々としています。

来てくださる方とゆっくり話をしようと思えば、イベント半日を通しても、どうしても人数が限られてきます。途中で藍染ワークショップが入ったりすればなおのこと。

もっと多くの方と楽しくコミュニケーションするにはどうすればいいかを、真剣に考える必要があると思いました。

ワークショップなど一般的な参加型のイベントで、参加者同士が自然に交流する様子。ぼくはあれがめちゃくちゃ好きです。自分が参加するときもそうですし、主催側として見ていても、とても素敵な光景だなあと思います。

あの素敵な空間を、ワークショップ外のときも作り出せないか。言うなれば、デニムの試着や展示、藍染含めて丸ごとワークショップのような雰囲気にならないか。

お客さんの来る時間がバラバラですし、そもそもワークショップは同時に同じ行為をしているからこそ交流が生まれやすいのは承知です。でも配置を工夫したりコミュニケーションの仕方を変えるだけで、案外雰囲気って変わるんじゃないかとも思いっています。

なぜそんなことをしたいかというと、やっぱり来てださったお客さんに対して、想定していなかった価値を提供したいから。それもビックリみたいな一瞬の想定外じゃなくて、後からじんわりと心に残るような、染みわたる想定外です。

ぼくたちは、お店で売られているモノの値段に応じて、受けられるサービスの質をほとんど把握してしまっているはずです。

そんな中に意外な価値を提供すれば、お客さんにとって確認作業にならずに済むかもしれません。

いまのぼくにとって、お客さんへのデニムの届け方は、まだまだ無数の工夫のしがいがあります。商品の魅力を知ってもらうために、というより、商品を魅力あるモノにするために、まだまだできることがあると思っています。

先日の鳥井さんのブログがとても印象的でした。

参照:魂を込めてつくれる作品は有数でも、「宣伝の仕方」は無限大。 | 隠居系男子

自分自身も今後EVERY DENIMを続けていく上で、必ず突き当たる問題だと思いますし、労力が限られているとすれば、「作る」と「届ける」のバランスをどうするのかは、スタンスの問題だと思います。

いまはまだまだ「届ける」方にできることがあるんじゃないかと信じて、あさっては張り切っていこうと思います。

山脇、毎日。