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「三国志展」をみて親族・相続について考える

お久しぶりです。カレーの王子様です。

前回の投稿から間があいたのは「『サードプレイス』とはいったいなんぞや?」と悩んでしまったからです。

前回、サードプレイスについて大展開したわけですが、関連記事を見てみると、なんと自分の論が浅かったか、と思ってしまったのです。例えるなら、競馬初心者がイキって予想をしたけど、プロの競馬評論家の予想を見てしまったときのよう(いや、それだと大したことないか?)。まあ、noteの関連記事は、勉強になりますわ。これだけ見ても楽しめるし、いろいろと知ることができる。

それで、サードプレイスについて勉強しなおさないといけない、と思ったのですけど、サードプレイスについて書いた本の厚さ・重さといったら、漬物石にもなれるのではないか、と思うほど(ついでに高い。厚い本が高いのは当たり前のことである)。沢庵をつくるのにはいいけど、自分が欲しているのは沢庵ではない。というか、そもそもサードプレイスの研究家だっけ、自分。「サードといったら松田宣浩(福岡ソフトバンクホークスの熱男)だろ」などとわけの分からない供述を経て、サードプレイスについて思い悩むのはやめよう、という境地に達しました。

ただ、「こすぎのENGAWA」というお店のためにも考え続けないといけないのは事実。謙虚に勉強しましょう、ということで、「三」について勉強することにしたのです。

で今回。「三」と言ったら「三国志」。実は三国志好きのカレーの王子様。ようやく時間が取れたこともあって、行ってきました「三国志展」。

関羽像とか、人形劇の「三国志」で使われた川本喜八郎さんが制作した人形とか、数々の出土品とか、見ていて楽しかったです。

ただ、「今日は美術館へ出かけました。楽しかったですまる」では小学生の日記になってしまいます。ようやくタイトルに関する話へとまいりましょうか(相変わらず前置きが長い)。

今回の三国志展、目玉の一つは曹操のお墓(曹操高陵)の展示でした。2009年に発見された曹操のお墓。その研究が進んで、今回公開の運びとなったわけです。

実は曹操、亡くなる前にお墓について遺しているのですね。「簡素なものにしろ」と。で、実際に発見されたお墓も、当時の基準でいったら簡素であったわけです。曹操の遺言が実行されたわけです。

考えてみたら、曹操は跡継ぎについてもしっかりと遺していました。「曹丕にする」と。そのため、紛争になる可能性もあった曹操の後継問題も、大事にならなかったのです。

対し、後継ぎ問題が紛争となってしまったのが、袁紹と劉表。袁紹の一族が滅亡した原因は官渡の戦いでの敗戦だと思われていますが、その敗戦以降も袁紹は領地での反乱を制圧するなど、なお健在でした。しかし、後継ぎをはっきりとしなかったため、家臣が分裂。その隙を曹操につかれ、滅亡の途を辿ってしまったのです。劉表も同じくはっきりとしないで亡くなったため、荊州を曹操に取られてしまうことになったのです。

こんな話があります。曹操が家臣に跡継ぎについて相談した時のこと。家臣の賈詡(かく)が曹操にこう言いました。「袁紹と劉表のことを考えていました」と。これを聞いた曹操は、長子である曹丕を後継ぎにしたというのです。この賈詡という人物は、とても頭が切れる人物。どれくらい切れるかというと、郭泰源投手のスライダーくらい(「かく」だけに(これが言いたいだけ疑惑))。賈詡と同じくらい頭が切れる人物って、郭嘉(かくか)くらいでしょうかね。賈詡か郭嘉か(これが言いたいだけ疑惑②)。

それは置いといて、あっ、後継ぎ問題で袁紹や劉表以上に大変なことになった三国志の英雄がいましたね。孫権とかいう人…(詳しくは「二宮の変」で検索)。

三国時代では、後継ぎ問題で内紛ともなれば、一家滅亡を招く事態にもなりかねませんでした。現代では、さすがに相続争いで殺人事件、そして、一家滅亡、ということまではいかないでしょう(犬神家じゃあるまいし)。ただ、仲がいいと思われていた家族でも相続争いをして泥沼化するなんて事案は少なくありません。「相続」が「争続」となってしまう。

だから、そうならないために、曹操のようにしっかりと遺言書を遺しましょうね~、とか書いていて思ったのです。三国志にはたくさんの人物がでてきます。いろいろな逸話もあります。そういうのを題材に、民法の「親族・相続」とか一般的な相続の悩みとかについて解説していけば、理解できるのではないか、って。

ということで、不定期ですが始めます。

三国志で分かる親族・相続

一応行政書士をやっていて、相続に関する相談は多いですので、この連載を見て参考にしてくだされば、とも思います。

ちなみに誰が入っているかわからないフィギュアを買ったら、諸葛亮でした。

ではでは。

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