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おっさんなんて言わないで

元恋人と別れてからというものの、いやそれ以前からだったが、一人で寝ることに抵抗がある。昼寝は一人とか関係なく、寝てしまえるのだが、夜は寂しさが込み上げてくるからだろうか。


誰かの声を求めてしまう。それを元恋人と別れてから拗らせてしまったらしい。相当眠たくて耐えられずに寝落ちしてしまわない限りは、一人で寝られなくなった。急に心が虚しくなり、情緒が不安定になり始める。


誰かの声を求めると言っても、YouTubeなどの音声ではなく、会話が成り立つ通話を求める。声を掛ければ相手が返事をしてくれる、その環境に安心できるのだと思う。情緒の安定を図るためという目的もある。

今回出会ったのは、31歳の男性。私がよく聞いている配信をしている弾き語りの人の声にそっくりでびっくりしたのをよく覚えている。出身も名前も今住んでいるところも違うため、別人なのは確定なのだが、とても魅力的だ。

年の差は、約9歳。同じくらいの年の人が職場にいたはずだが、実感が湧かなかった。少し話をして打ち解けることができた。それから数日、通話を重ね、仲良くなることができた。

私は「年上をたぶらかして」とか「かわいい、落ち着く」と言われる。前者は、冗談で言われてるはずだが、たまに「彼女になってくれたらいいのに」みたいなことを言われることもあった。私が、彼女を作ることを勧めてみても、「今はいいかな」くらいのテンション。


私からの印象は、声が似てるなぁから、大人だなぁと思う場面が増えたくらいか。「大人!」と私がいうと、「大人ですから」と返される。それすら、少しくすっとなってしまう。子どもっぽい私ではあるが、落ち着く。


ただ、恋愛的には難しいところがたくさんある。年齢差は気にしないと言えば嘘になるし、住んでいる場所も遠い。まだ知らない部分が多いのは容赦っするとしても、この2点はどうしても考えてしまう。


遠距離は慣れているが、なかなか会えない距離にいるのは寂しいことを何度も経験している。すぐに駆け付けたくても難しいことも。休みの取り方も違うため、予定の調整も難しそうだ。


年齢差については、そこまで気にしてはいないが、平均寿命を見たときの男性の平均寿命がまだまだ女性より低い位置にあることが懸念されるからだ。

付き合うからには、結婚も視野に入れたい。すぐには考えられないが、いずれ考えてもいいと思える相手と付き合いたいと思う。一人残される可能性がだいぶ高い。それが、今から少し悲しい。

早ければ、夏。遅くても、縁があれば初秋には会うかもしれない。それまで仲良くできているか分からないが、意識してしまうのは仕方ないと思う。

「彼女になってほしい」とまでは言われてなくても、「なってほしい」と少しでも思ってくれているなら、私も相手のことを全力で知っていきたいと思う。

今は、お互い本が好きというのもあって、私のおすすめの本を1冊選んで教え、それを読んだら感想を聞いている。そして、また1冊選び、読んでもらう。そんな繰り返しは今、3冊目だっただろうか。読むペースが速いため、おすすめを用意するのも一苦労だ。でも、感想を言い合えるのはとても楽しいと思う。


今後、どうなるかはわからないが、

素敵な縁をもらったと思って今を楽しみたい。

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