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墓じまい&手元供養という選択肢

画像は手元供養用のミニ骨壺。遺骨を入れる収納ポーチ付き。
ペンダントやブレスレッドを選んで、身に付ける人もいるとか。

実家の墓じまいを決意

私は遠方に嫁いだため、ここ数年は両親の眠る納骨堂に行く足が遠のいてしまった。父が再婚した奥さんも歳をとり、体調が思わしくないとのこと。
身内とよくよく相談した結果、墓じまいをすることになった。
いよいよその時が来たのだ。

私の両親について

母は、私が19歳のときに亡くなった。
交通事故だった。

その後、父は、明るく面倒見がよい奥さんと再婚。
幸せそうに暮らしているなか、ガンになって闘病の末、奇跡的に病を克服。
しかし抗がん剤の影響で肺機能が低下し、少しずつ衰弱して亡くなった。
私が41歳のときだった。

山の中の納骨堂

納骨堂は豪雪エリアのしかも山の中。この冬を越す前にと所定の手続きを踏んで、納骨堂から骨壺を取りだし、合同墓へ納めることにした。
いわゆる「合祀(ごうし)」だ。
今後のことも考え、身内が住むエリアでアクセスのよい場所を選んだ。
もちろん合祀したら、もう遺骨は二度と戻ってこない。

ミニ骨壺へ

合同墓に納める前に、父と母の骨壷から手元供養用に小さな骨を選びミニ骨壷に納める。早くに亡くなった母と、父がやっと一緒になれたと気がした。
この日は偶然、私の誕生日だった。

あっけなく終わった手続き

父・母・祖母の3つの骨壺を抱えて、書類とともに管理事務所に提出。
姉がほぼすべての段取りを組んでくれたので、あっけなく終わった。
事務所の方は、「ここでお別れです」と仰っていたがあまり実感がない。
一例をして、姉とその場を立ち去った。

骨壺とともに帰宅

飛行機に乗って自宅に戻り、ミニ骨壺と懐かしい写真を並べる。
今までは遠く感じていた存在が、身近に感じられ少し温かい気持ちになった。
墓じまいなんてまだ早いと思う人もいるかもしれない。
でも、我が家にとってはよく考えた末の結論だ。
これからは定期的に合同墓を訪れ、手を合わせようと思う。


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