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俺だったり僕だったりワイだったりします

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最近の記事

丁寧な暮らし(憤怒)

まず試しにインスタなんかで丁寧な暮らしと検索してみてほしい。 そう。 おそらくあなたは、目に入る全てに火を放ちたくなるだろう。 なんだァ…これは…?と。 丁寧な暮らしってさ…あれは一見、丁寧な暮らしを掲げて、日々の生活の充実感をもって、小さな幸せを積み上げていきましょう!という普通に健全な精神面の話をしているようにみえる。 でもその実、金銭的余裕だったり、時間的余裕だったりに裏打ちされた、言うなれば資本主義社会における貴族の遊びでもある。 また、自然体がいいだとか、華

    • シューゲイザーみてぇな小説

      なんかシューゲイザーみたいだな、と思う小説がたまにある。俺はそんな小説が大好きなのだが、しょっちゅう出会える訳でもないので、ここでいくつか紹介して、あわよくば、他の人にも紹介して貰えたらなと思う。 俺の思うシューゲイザーっぽさ俺は楽器をやった事がないし、ましてや作曲のことなんてさっぱりわからない。だから、俺の思うシューゲイザーっぽさは素人の感覚的なものだ。それをあえて言語化するなら、無時間、とか、時間が空間的に引き伸ばされて永遠になっているような感覚、と言えるような気がする

      • 童貞が好きな元カノの話

        俺の前の彼女(?)は童貞が好きだとよく言っていた。 当時童貞だった俺は、それが嫌だった。 あの頃、俺は19歳で、バイトもせず、大学にもあまり出席しない、ほぼ引きこもりのオタク大学生だった。対して彼女は、22歳で、バイトもしっかりやってる上、就活も上手くいってるみたいだった。要するに俺はクソカスで、彼女は至極まともだった。 なんでそんな2人が出会って付き合うことになるんだよ、そう思うと思う。 俺がその人と出会ったのはインターネットだった。ほぼ引きこもりの俺が、女の子と会話

        • 屈葬

          ※ほぼ日記    深夜2時。熱帯夜。街灯だけが道を照らす中で、ぽつりと、俺の部屋の白いLEDはともる。静止した世界で、衣擦れの音はあまりにくっきりして、見えない誰かに聞こえてしまわないように、俺はゆっくりと動き出す。普段汗はそれほどかかないのだが、この暑さ、肌はじっとりと気持ち悪い。 「いい加減風呂に入るか」 湯を貯め始める。俺はスマホを持ったまま、小さなユニットバスに、膝を抱えるようにして入った。スマホは最高だ。脳を溶かしてくれる。現実逃避する上で、これ程最適な道具は

        丁寧な暮らし(憤怒)

          ふたなりは神なので…

          ふたなりは神だ もっと言うなら、「高身長ふたなり筋肉質お姉さん」はもっと神だ。 神様はきっとふたなりだって冷静に考えて欲しい。 神は完全な存在だ。だったら男性器だって女性器だって付いていて然るべきだ。 それに筋肉は、テストステロンの働きで発達するように男性的であり、お姉さんは女性的なおっぱいが付いている。男性と女性の完全な融合、つまり神だ。あるいは、この地上における神の本当の似姿だ。 古代ギリシャの哲学者、プラトンの『饗宴』の作中で、アリストパネスもこう言っている。本来

          ふたなりは神なので…

          何かになるのがずっと怖かった

          何かになるのがずっと怖かった。 例えばそれは、どこかの友達グループに属することだったり、あるいは進路を決めることだったり、町で服を買うことだったりした。 あいつはあのグループに属しているからこういう人間で、だからこの集団内ではこういう地位にある、みたいに思われるのが嫌だった。 進路は言わずもがな、あれは人生の一部を決める選択だし、町で服を買うのはまあ、とりあえずずっと苦手だ。そもそも日常におけるファッションに対して忌避感がある。 そもそも何かになるってことは、ほかの何かに

          何かになるのがずっと怖かった