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言葉の宝箱 1211【人はふとしたことで傷つき心変わりする生き物】


『残照』本城雅人(文藝春秋2022/8/10)

・競馬というのは人生に躓きながら生きてきた人が、
自分を馬に置き換えて夢を見られる場所なんだ。
だから競馬に携わる人間はつねに心が純粋でなくてはならないんだよ P21

・血の繋がりや戸籍という紙切れより、
心で会話できることの方が家族には大切だ P25

・あとで後悔したくないと自分に言い訳して、不必要な行動をとる P83

・家族になれば永遠に一緒にいられると勘違いし、
人はふとしたことで
傷つき心変わりする生き物であることすら忘れていた P167

*人間の脳には記憶や学習能力が集まる海馬という部分がある。
その海馬がレム睡眠中に活動し、
覚えたことを忘れないように脳の奥に保管していくが、
その時の副作用として
記憶の断片をでたらめにつなぎ合わせるのが夢である。
悪夢もあれば楽しい夢もあるのが一般的だが、
海馬の横には扁桃体という不安や恐怖といった感情を隠す中枢があり、
活動の最中に扁桃体に隠していた嫌な記憶までも一緒に拾ってしまう。
それが悪夢障害だ。
――だから虐待や性的暴行などPTSDのある人は
悪夢障害になりやすいですよ P173

・お金があることと、幸せであることは直接関係ないぞ P175

・家族の絆というのは、思い出の数ではなく、思い出の箱で決まる P291

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