『居酒屋ぼったくり⑪』秋川滝美（アルファポリス2019/3/5）

シリーズ最終巻はこう終わる
・その居酒屋には物騒な名前が入った暖簾がかけられている。
店を営む姉妹と客たちの話題は、酒や料理や誰かの困り事。
悩みを抱えて暖簾をくぐった人は、美味しいものと人情に癒されて、
知らず知らずのうちに肩の力を抜く。
居酒屋『ぼったくり』はそんな店だ　P281

『顔合わせ』『仏滅結婚式』『檜のカウンター』
『親に寄せる信頼』『暖簾の向こうに戻る日』５話連作短編集。

・食の好みが一致するというのはかなり大事なことだ　P19

・穴のあいたお金は先を見通せて縁起が良い　P63

・夫婦の仲なんて本人次第　P72

・泣きたくなったらいつだって泣けばいい。
泣かずに済むのが一番だけど、人生はそんなに簡単にいくもんじゃない。
泣きたくなる日は、この先もたくさんあるに違いない　P110

・ない恋は失わない　P188

・見ず知らず …… だから話せることかもしれません　P189

・多少は仕方がない。
でも、限界を超えた無理はしない。
とにかく心と身体の健康、それが円満な夫婦の秘訣　P234

・優しさという名の弱さ　P268

・幸運は不運と引き換えじゃない（略）
不幸せに耐えたから幸せになるわけじゃない。
幸せは努力の対価だよ（略）
努力したものが幸せになるんだ。
どれだけ不幸な目にあっても、
そのまま不幸に甘んじている人間に幸せはやってこない。
不幸な境遇でも、
そこから這い上がる努力をした人間だけが幸福に辿り着くんだよ　P274