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言葉の宝箱 0105【応援してる。遠くからくる言葉だな】


『カニザノビー』小野寺史宜(ポプラ社2009/6/20)

会社を辞めてシナリオ作家を目指す小倉直丈は新人賞に応募し続けるが落選続きで、彼女に去られたばかり。そんな折、プロ野球選手として活躍する小学校時代の級友から、ある身近な人物の尾行という奇妙な仕事を頼まれる。蟹座のB型、おなじ星のもとに生まれながら圧倒的な差がついてしまった同級生が、20年ぶりに再会した。それぞれの場所でもがきながら新たな希望を見出していく、ドタバタコメディーでハッピーエンドな物語。

文庫化に際し『ナオタの星』(ポプラ文庫2019/6/5)と改題。

・都合のいいことを都合よく覚えているだけなんだろうか。
自分のいいように記憶を改編してしまっているだけなんだろうか P232

・応援してる。遠くからくる言葉だな、と思った。
離れているからこそ、気軽に口にできる言葉だ P327

・何かを実現するための手段が、『何もしない』。
それは本当に酷なことなのだ P345

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