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旅先のお店にて

今回の旅先であるお店の前で女将さんに声をかけられました。

「中で良かったらどうですか」

そんな一言だったと記憶しています。

笑顔でとても感じが良かったので、そのまま中に入りました。

お客様はその時は私一人でした。

まだ午前10時30分くらいだったからということもあるでしょう。

そして、お茶を持ってきてくださり、「急に寒くなりましたね。ストーブつけましょうか。」と言ってくれました。

「ありがとうございます。大丈夫です。」と答えましたが、その気遣いがとても嬉しく感じました。

外に「あゆ」と書かれていて水槽もあったので、「あゆは注文できますか?」と聞いたところ、「こちらがお勧めですよ。」とあゆといわなの焼き魚とあゆのお刺身がついた、定食セットを教えてくれたので、それを注文しました。

女将さんは水槽の中のあゆといわなを網ですくうと串に刺して焼き始めました。

焼いている間に、すくったあゆを持ってキッチンの方へ行き、それを捌きました。

接客とキッチンのワンオペレーションです。(その後ピークタイム前に別の方が出勤してきました。)

お店で私と女将さん2名ということもあり、少しお話することができました。

寒い時期(11月中旬から約4ヶ月間)はお店を閉めて全く働かないが、それ以外の8ヶ月間は休みなく毎日働くとのことでした。

夜は寒くなるので、営業時間は17時くらいまでとのこと。

そんな働き方もあるのかと新しい発見でした。

もちろん、女将さんは経営者なので、お店の休業期間もやることはあるのでしょう。

「全く働かない」と言っていたので、それは経営者としては働いていることにはならないということなのかもしれません。

とにかく自然体で感じの良い女将さんでした。

食事の時間が楽しく、とても幸せな時間となりました。

もちろん料理が素晴らしいということもありますが、料理以外の要素もとても多いと思うのです。

友人や家族等に教えてあげたいと思えるお店でした。

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