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はじめに
 小寒は1月5日~1月19日の時期で、冬至が過ぎて寒さが次第に厳しくなるころです。小寒の節に入ることを「寒の入り」といい立春までの1か月が寒の内です。
 なお、1月7日に春の七草である、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろを入れた七草がゆを食べ、新しい年の健康を祈ります。春の七草は、お正月に無理をさせた内臓を休ませるために、胃腸を休める意味があるとも言われています。新年のスタートでもあるこの時期は、まず内臓の疲れを癒し、身体に新鮮なエネルギーを送れるように調整しましょう。
 
節気のサイン
 一年の中で最も寒いこの季節は「寒」と言います。「小寒の氷、大寒に解く」と言われるように、小寒が一番寒い時期と言えるでしょう。寒い夜は空気も澄みきっており、星がきれいに見えるのもこの時期の特徴です。
季節の始まりの初候は、五節句の1つにあたる1月7日の人日に健康を祝って春の七草の入った七草がゆをいただくことから始まり、松飾を外して年神様を天に送るどんど焼きが行われます。そして、季節が進む次候では、春菊、氷下魚が旬を迎え、十日戎(とおかえびす)で商売繁盛を願うとともに、11日には鏡開きを行います。また、季節の終わりである末候には、蕪(かぶ)やあんこうが旬を迎え、雄の雉がメスを求めて甲高い声で鳴くとともに、淡い黄色のろうばいの花がいくつも咲き、少しずつ春が近づいていることを教えてくれます。
 

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