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6. 未来のあり方(鍼灸編)

1. 自分の仕事の価値を理解しているか?
 未来への進化がとても速いと感じている今日この頃。AIやコンピューター技術が進化する現在において、我々は何を学び、目指すべきかについて考えてみたことはありますか?そこで、今回は鍼灸業界の「未来のあり方」について、考えてみたいと思います。
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機能的価値を追求することの意味
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 自分が提供している価値を意識したことがあるであろうか?商品であろうが技術であろうが自分自身が他人に何を提供するのであれば、その価値を意識することが大切である。特に鍼灸のような技術は、機能と共感が入り乱れているため、その価値がわかりにくい。もし、鍼灸が医療であるとすれば、その技術や知識が正解であること、そして素早く成果を導くことが求められるため、機能的な価値の側面が強い。他方、健康の維持の場合は、継続的に行わなければいけないものなので、何故それを続けなければいけないのかという目的を強く意識しないといけない。それは、それは慢性疾患の治療でも同様であり、慢性疾患では治すというよりも病気と上手く付き合っていくことが大切となることから、病気を克服して何がしたいのかという動機が何よりも大切になる。そう考えると、健康維持や慢性疾患の治療は、より早く確実に健康になるという機能よりは、継続していくための目的意識、つまり共感価値が大切なのである。(約1万8千文字)

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