新型コロナウイルスから学んだこと

 今日は「新型コロナウイルスから学んだこと」と題して、我々の生活について一度考えてみたいと思います。

生活習慣の乱れ
 新型コロナウイルスに対抗するためには免疫力が必要ですが、免疫力が低い、高齢者や病気患者を中心に新型コロナウイルスは猛威を振るっています。逆に子供はかかりにくいし、かかっても重症化しないそうです。
 子供が重症化しない理由は、新型コロナウイルスを解明するための1つの方法であると思われますが、養生的な観点からすると子供の生活習慣にあるような気がします。特に子供は、早寝早起き、食事を3食する、規則正しい生活をするなど、免疫力の根底となる自律神経機能機能が正常な状態であることが、大切であると考えることも言えます。
 そう考えると現代人は、不規則な生活や栄養の偏り、睡眠不足など、自律神経を酷使する生活をしているため、新型コロナウイルスがはやりやすいバックグランドを作っていたのかもしれません。

便利さによる弊害
 現在社会は便利になりました。1年中同じ温度で快適に過ごせ、好きな時に好きなものが食べられる。そして、交通手段も発展して今では、苦労することなく、どこにでも移動できます。
 しかし、暑い寒いはなどの調節は自律神経機能がつかさどりますが、普段から一定温度で生活をしていると体温調節する必要はなく、結果として自律神経を鍛えることはできないため、自律神経機能が弱体化していきます。また、車や電車などを多用することで歩くことはなくなり、運動しないことでも、汗をかくことはなく、自律神経を鍛えることができません。
 そう考えると、便利な生活は我々の調整能力を低下させ、ウイルス感染のリスクを高めたのかもしれません。

食習慣の乱れ
 身体の調整には様々な栄養素が必要です。特に免疫系の維持には多くの栄養素が必要です。その一方で、我々の食事は栄養素よりもカロリーを気にすることが多く、カロリーが低ければ身体に良いと考えがちです。
 しかし、カロリーが低くても、身体を作るためのミネラルやビタミンがなければ正常に身体が働かないのです。
 そう考えると、我々の健康とはカロリーという1つのバロメーターで考えてしまう悪い流れになってしまい、食事バランスを気にすることが少なくなったことも1つの要因と考えられます。

環境問題
 ウイルスの発生原因は諸説あると思います。しかし、地球温暖化の影響で生態系が変化することで捕食関係が崩れ、普段食さない昆虫や動物を食べることで新しい未知のウイルスを作り上げる。さらには、温暖化による氷河の現象により、氷河の中に閉じ込められていた昔のウイルスが海にあふれてしまい、それを食べることで新しい病気に感染する。いずれのストーリも今回新型コロナウイルスと関係あるかは別として、世の中に起こっている事実です。
 そう考えると、便利さと引き換えに地球環境が汚染されたことが、新型コロナウイルスのような未知のウイルスを発生させた可能性は否定できません。

まとめ
 今回、新型コロナウイルスが猛威を振るっている現状について考えてみました。確かに感染拡大には、ウイルスの感染力など、ウイルス側の問題が多いとは思われますが、受け手側の我々の身体も免疫力を低下させるような生活をしているという現状があり、相互が招いた状況とも言えます。
 そう考えると、季節に応じた昔ながらの生活を行うことが本当は大切なのかもしれません。今後は、養生という考え方、生き方が益々社会に必要になるような気がしました。


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