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時ははやくすぎる、光る星はきえる

離婚して3年と3ヶ月ほどが過ぎた。わたしの家はめちゃめちゃに散らかっている。こんなにか、と思った。誰もいないとわたしはこんなに物を散らかすのか。

今年はやることがたくさんある。小説を書いて、短歌のネットプリントをトレーニングのように出していき、イベントの予感もある。芸人短歌2を出してくれと母に頼まれていて、退職金から予算も組んでいるそうだ。最近は花粉や気圧で寝込みがちだったが、たくさん予定を入れていくことでゆっくりでも走り続けたい。

坂本龍一が亡くなった。元夫はYMOがとても好きだった。彼の口から出てくるのは、細野さん、幸宏さん、ばかりで、坂本龍一という名前をあまり挙げたことはなかったように記憶している。
それでも、彼はピアノを習い始めてわりあい早いうちに戦場のメリークリスマスを練習し、覚え、クリスマスに披露してくれた。これはわたしが元夫と結婚していたときの話だ。

元夫になにか言葉をかけようか、と思ったが、いろいろな友人たちから元夫とは縁を切ったほうがいいと言われている。
このあいだは、元夫にわたしがLINEで愚痴を送ったら、その愚痴を当人に送って「こういう愚痴を言われると俺にストレスが溜まるから困ります」と言ったことによりひとつ続けていた物事を中断することになった。愚痴を言ったわたしが悪いのだが、それを当人に送られるとは思いもしなかった。このひとにストレスをかけるようなことはもうしてはいけないと思った。

そういうふうにわたしはゆっくりひとりで生きていく心を持ちつつある。ラジオトークで配信をすることにより、少しずつ部屋を片付けられるようになった。ストレスが溜まったら、そのこと自体を話すのではなく、ストレスが溜まっちゃったんですよと関係のない話をすることによってゆっくりとストレスの満ち引きを調整できるようにもなってきた。

一時期、個人情報に嘘を混ぜて書かれたことがあったので、情報開示請求をしていたのだが、それは途中で頓挫してしまった。弁護士さんが悪いという類の出来事ではなかった。わたしが悪いわけでもなかった。誰が悪いかというとむずかしい出来事だった。

情報開示請求をして、ある程度の謝罪のために金銭を受け取って、それで元夫に借りているお金を返そうと思っていたわたしとしてはあてが外れてしまった形で少しかなしかった。

元夫にそのことを連絡して、しばらく考えてから、NHKで坂本龍一追悼番組をやるというツイートのURLを元夫に送った。

坂本龍一の追悼番組なのに高橋幸宏が作曲しているライディーンがたくさん流されていることはなんでだろう、といろいろな人がツイートしていた。坂本龍一の作曲したのはなんだろう、とYMOをあまり知らないわたしは自信がないながらにテクノポリス…?と思った。音楽、もそうだけどあんまりYMO感ないよなっていう気がして、坂本龍一は歌が下手だ、と言っていた元夫のことを思い出し、そんなことないだろって聞いてみたらそこそこ下手だったので笑ってしまった。

なんで泣いてるんだろうわたしは、めちゃめちゃに散らかした部屋をそのままに、お笑いライブを見に行ってきます。

ものを書くために使います。がんばって書くためにからあげを食べたりするのにも使うかもしれません。