今いる環境に慣れすぎてしまうと、
「今更こんなアドバイスをしても・・・」
と思うことが多々あります。

ですが、何事にも「基本」という考え方が
大事になると私は考えていますので、
家計の見直しについても
“お金の基本”という軸を使って
見直しを進めていきます。

そのアドバイスの代表例の一つが
「先取り貯金」や「給与天引きによる積立」
（財形制度や共済制度※）を使った
お金が貯まるしくみづくりの話です。

※企業が導入している積立制度です。

このしくみは、お金が貯まる家計が
やっていることでもあり、
お金の基本でもあります。

どのような考え方かと言うと・・・

「収入」　－　「貯金」　＝　「支出」

です。

これは、収入から貯金を引いた残りで
やりくりをするという考え方です。

先に予め決めた金額を貯金することから
“先取り貯金”や“先取り貯蓄”と
言われています。

これに対して、お金が貯まらない家計が
やっているのが・・・

「収入」　－　「支出」　＝　「貯金」

という考え方です。

お金を貯める意識が高い方については
後者のやり方でもお金を貯めることができますが、
お金を貯めることができない方については
後者のやり方ではお金が貯まりません。

なぜなら、月々の収入の中から
余ったお金を貯金するという考え方では、
自分のお金の使い方をコントロールすることが
難しくなるからです。

むしろ、“コントロールできないから
お金を貯めることができない”と
言った方が適切かもしれません。

特に赤字の家計については
“強制貯金”と銘打って、この先取り貯金を
実践してもらう方が良いと考えています。

「たかだかそんなことで何が変わるの？」
と思うかもしれませんが、まずは、
お金の基本を実践してみるという
素直な気持ちも、家計の見直しには
必要な考え方です。

だって、あなたの今のやり方では
お金を貯めることができないのですから、
ここは、お金が貯まる家計の取り組みを
実践してみた方が、効果が期待できると
思いませんか？

また、お金を貯めることができない人ほど、
その責任を他人に求めてしまう傾向にあると
私は感じています。

例えば・・・

「あなたの稼ぎが少ないから・・・」
「あなたが無駄遣いするから・・・」
「あなたが協力してくれないから・・・」

と・・・

お気持ちは察しますが、
家計の見直しをする上では
他人の行動を変えるよりあなたの考え方を
変える方が“時間短縮”になります。

少し厳しい言い方かもしれませんが・・・
これも、家計の見直しには
大事な考え方です。

そこで、今からあなたに実践して
いただきたいことがあります。

それは・・・

“やる前からお金の基本を否定するのではなく、
やってみた結果を基に今後のやり方を考える”

ということです。

腑に落ちないところもあるかもしれませんが、
これから明るい未来を切り拓いていくためには
時には“変化”も必要です。

まずは、お金が貯まるしくみづくりを
素直に実践してみることで
“見えてくること”があるかもしれませんよ！

それでは、最後にあなたに質問です。

“自分の考え方を変えること”と
“他人の行動を変えること”、
どちらがあなたの家計にとって
良い効果を先にもたらしますか？