浦島太郎さんを乗せたカメさんに会ってきました。

今日はね、浦島太郎さんを乗せた亀さんに会ってきたんだよ。 ポンと昔。 「亀さん、あなたがあ浦島太郎さんを背中に乗せて竜宮城へ行ったという亀さんなんですか? 季節はいつ頃だったんですか?」 「あれは、暑い夏でしたよ。 太郎さんはお優しい方でしたよ。 私が赤ちゃんを産むのに浜に上がってきた時でしたからね」 「えっ?太郎さんを乗せた亀さんはママ亀さんだったんですか?」 「ええ、そうですとも。 私はウミガメですよ。 卵を産むので、 浜に上がってきた時に 人間の子どもたちに捕まってしまったんですよ」 「ぼく、てっきりオスの亀さんと思ってましたよ」 「あら、私たちウミガメは 浜で生まれると明るい方へと歩いて行くんですよ。 そしたら、かならず海がありますからね。 オスたちは一度海に入ったら一生浜に上がってくることはないんですよ。 浜に上がって来れるのは 赤ちゃんを産むことになったママカメだけなんですよ。 後は、産まれたばかりのよちよち亀だけなんですよ」 「ふうん、そうだったんですね、 お腹に赤ちゃんがいたのに いじめられて大変でしたね」 「ええ、でもすぐに太郎さんが助けてくださいましたから、 どうですか? 一緒に竜宮城にでも行ってみませんか? リューグウも、あの頃よりも進歩していますから面白いですよ」 「うん、行ってみたい!!・・・」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?