琵琶(びわ)と琵琶湖 その1(全2回)


今日はね、日本で一番大きな湖のお話しだよ。

ポンと昔。日本で一番大きな湖は滋賀県にある琵琶湖(びわこ)さ。琵琶湖の面積はだいたい670平方キロで、滋賀県の広さの6分の1にもなるんだって。そりゃあ大きな湖さ。湖の中には島もあるんだからね。

この琵琶湖はね、楽器の琵琶(びわ)の形をしているから、琵琶湖と言われているんだって。琵琶ってね、昔に流行(はや)っていた楽器で、ギターや三味線(しゃみせん)のように糸を張った楽器で、その糸をベンベンと弾いて音を出したのさ。琵琶法師(びわほうし)と言われる弾き語りの演奏家たちが、この琵琶を弾きながら有名な平家物語(へいけものがたり)なんていうのを語ったんだよ。ベンベンとつま弾いてね。
「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声。諸行無常(しょぎょうむじょう)の響きあり。沙羅双樹(さらそうじゅ)の花の色、盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらわす。おごれる者も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。」
なんて語りだしたんだ。これ、とっても有名さ。とっても楽しかった夢のような生活も鐘の響きのように消えていってしまった、っていうんだよ。

明日は、琵琶湖の名前の成り立ちだよ、お楽しみに。ポン!

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