いつか必ず来る別れの前に

私事で恐縮ですが、先日遠方に住む祖母が亡くなり、本日告別式に参列してきました。

祖母は96歳で大往生と言える年齢ですし、そろそろと聞いていたので、悲しくてどうしようもないというよりは、「今までお疲れさまでした。どうかゆっくりおやすみください。」という気持ちの方が強かったのですが、やっぱり後悔していることもあります。

特に、遠方に住んでいるため、最後に会ったのが恐らくかれこれ10年前でしたので、もっと前に直接会ってお話をすれば良かった、と強く思いました。

会わない間に、かなり遅い就職もしましたし、つい最近入籍もしました。
それらを直接伝えたかったな、とはやはり思います。
就職のことは電話では伝えましたが、入籍したときは既に体調が思わしくない状況だったので知っていたかどうか。

やっぱり失ってから後悔することってあるな、と思います。

翻って、普段何も思わず一緒に暮らしている家族とも、いつか必ずお別れのときはやって来ます(どちらが先かは分かりませんが…)。

まだ病気等でお別れを予期できるならば良い(これは人の価値観によりますが、少なくとも私はそう思います)ですが、不幸にもまったく予期せずということも十分にあり得ます。

普段、どうしても私の側に存在することが当たり前になりがちですが、決してそんなことはないと改めて実感しました。

そもそも、普段の平和な日常生活そのものも何一つ当たり前のことなどはなく、ふとしたことで奪われてしまう可能性もあります。
そんなときに平和だったときを懐かしんでも時既に遅し、です。

もちろん、そんな将来をいちいち毎日のように考えて恐怖したり涙したりする必要はありませんが、毎日側にいてくれる人や、当たり前の日常生活を貴重なものとして有難いと実感する感性は、決して、失いたくないものだと思いました。

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