涙のスタート
子どもが無事、小学校に入学した。
入学式の次の日は、 ー大雨予報ー
また、この日にもってくるものと書かれてあるのは大物ばかり。
なんで。大雨の日にわざわざ持って行かなきゃいけないんだというものたちが勢揃い。
朝起きて、全てのものを入れた状態でランドセルを持ってみる。
重い。
恐ろしく重い。
階段でバランスを崩したら、後ろに転けそうだ。
そして、予報通りに大雨。
入学式はギリギリ晴れにしてあげたんだから、今日は景気良く降らせちゃうぞ!と言わんばかりに雨が降っていた。
子供は雨がだいっきらいだ。雨そのものというより、雨の音が嫌いで、風が強いと傘にあたる音も大きくなるので、嫌で嫌で仕方がなくなる。
重さ+強い雨。なんちゅう試練だ。
というわけで、一緒に登校する子どもたちと集合した時点で、ワンワン泣いていた。
大粒の涙がポロポロ流れている。
他の子が心配そうに子供を見て、6年生が優しく声をかけてくれた。
そりゃ、泣くよね。大人だってこんな日にこんな大荷物背負って歩いていけって言われたら泣きたくもなるわ。
この子は自分の心に素直だなぁと、ふと思った。
我慢強さが足りないという見方も出来るけど、まだ6歳。今は踏ん張れなくても良い。重くて、雨が強くて、泣きたいから泣く。それでいい。
そうは思っても、仕事中、子供のことが気になる。気になる。
仕事を終えて、学童に行くと、ケロっとした顔の我が子がピョコっと現れて安心した。
学童の先生からこんなことを聞いた。
お母さんは何時にお迎えに来るの?と何度も聞いてきたので、お母さんもいろいろな用事があって、でもちゃんとお迎えに来てくれるから、あなたは今ここで過ごすことに楽しみを見つけてみようと話しました。
おぉー、すごい。
今まで、保育園では、子供の心に寄り添い、早くお母さん来てほしいよね。大好きなお母さんだもんね。と共感することに徹してくれていた。
だが、学童では、自分の心をどう持って行くかを教えてくれた。これはとても高度だし、大人でも出来ないことが多々ある。
でも、少し頑張らなきゃいけない時というのがあって、その時に自分の心をうまく仕向けることができたら、とても楽になれる。
朝は子供の素直な心に感心し、夕方はそこから少し一歩踏み出すことが大事なのだなと勉強できた。
子供と一緒に私も成長していこう。
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