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思い出すのは旅のことばかり

世界中のライターがリレー形式で行っている「日本にいないエッセイストクラブ」。第5回目のテーマは「思い出の写真」で、インドネシアはジャカルタ在住の武部洋子が今回最終ランナーとなります。文末に前回ランナーと、次回ランナーのご紹介、そして新しいテーマの発表をしますね。
これまでの記事はこちらのマガジンをご覧ください!

さて、思い出の写真。最終ランナーということで、他の皆さんの記事を見ながらあとで決めればいいや…来年のことだし。とのんびりしていたら、あっという間に順番が回ってきました。とりあえず写真フォルダを眺めればいくらでもあるでしょうとiPhoneを開いてみたら、まともに整理がされていないことも手伝って、キリがない…。ああ懐かしい!なにこれ爆笑!娘小さい!あっこれは削除削除!なんてやってたら、思いはあさっての方向、否、この場合おとといの方向(?)に飛んでは我にかえり、飛んでは我にかえりの繰り返し。

そんなこんなしつつも、やっぱり見ててしんみりしちゃうのは旅の思い出写真です。旅、したいからね…。みなさんもしたいでしょう、旅。

私の旅には、娘との家族旅行、女友達と食を楽しむ旅行、そして一人旅という主に3つのパターンがある。

娘との旅行編

2016年、スマトラ島最南端のランプン州、野生イルカの大群が見られるキルアン湾にて。
夢中だったのと、カメラの質&腕の問題で、イルカが飛び回っている写真はない。この頃の次女は通称「イルカちゃん」、どこに行くにも江ノ島水族館のゲームで当ててきたイルカのぬいぐるみを抱きしめていた。

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この笑顔を見ると、母の胸はキュンとしちゃうよね。本物のイルカに会えてよかったね。

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同じランプンの、野生の象を保護しているワイ・カンバス国立公園にて。遊ぼうよと突進してくる子象。

2017年、西ティモールのクパンにて。

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現地の写真家の友人が撮ってくれたこの写真、次女が抱きしめたイルカのぬいぐるみのシルエットが見える。

2019年には、中央カリマンタン州のタンジュン・プティン国立公園でオランウータンに会って来た。

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川をさかのぼりながらオランウータン保護のキャンプをめぐるこの旅は、移動、宿泊、食事をすべてこのボートで行う。

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インドネシアの動物シリーズで言えば、コモドオオトカゲに会いにコモド島へ行く、というのもぜひやりたいのだが、近年ちょっとブームみたいな感じになっていて、フライトも宿泊もやけに高くてずっと後回しになっている。

2019年12月にはビンタン島で金環日食を見た。

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この写真はまだ明るいから、過程を見て盛り上がっているところ。

MARIEさんもチリでの皆既日食の様子を書かれていたが、これはもう、ほんの数分でも一生忘れられないくらい特別な経験だ。真昼だったのに、突然あたりがさあっと暗くなり、空気がひんやりしてくる。動物たちも、なにか異変を感じているようなざわついた気配。いつも当たり前のように空で輝いている太陽の威力が、肌で感じられる。日食は、今後も追いかけていきたい。

女友達との旅行編

これは主にごはんを何回食べられるかが勝負なので、食べたいもののリストアップと、それを食べられる場所、時間配分などは事前に綿密に計画する。
インドネシアの地方料理ももちろん楽しいのだけど、忘れられないのはやっぱりベトナム。ひたすらごはんが食べたくて、何度も訪れている。

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2014年、ハノイからラオカイに向かう寝台列車の朝。インドネシアからいつもの旅仲間3人+ホーチミン在住の友人との笑いっぱなしの4人旅。

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また訪れたいハザンの素敵宿

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道中のどこかで入ったトイレ。用を足しながらじゃんけんやチェスを楽しめる。

一人旅編

ひとりでぷらっとでかける旅も恋しい。
2014年、バンコクの渋滞でおもむろに毛抜きを始めるタクシー運転手さん。

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2015年。ラオスはビエンチャンをちょっと覗いてきた。

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この時は、川沿いのナイトマーケットでバリに住んでいたことがあるというおばさんにナンパされ、お宅でご飯をごちそうになって来た。

日本にもまだまだ行っていない場所がたくさんある。これは2016年、インドネシアのテレビ番組撮影の通訳として同行した時に泊まった高野山の蓮華定院。

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撮影クルーの食事シーンがちょっとシュールでかわいい。

2018年、初めて訪れたミャンマーはヤンゴン。

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出張の合間に散歩を楽しんだ。ちなみにこれが私の旅行歴最西端。そろそろ欧州デビューを果たしたいな、いや、その前にネパール?トルコ?などいろいろ考えていた矢先のコロナなのであった。

2019年は、マラソン大会(ハーフ)の遠征にはまっていて、ネットで大会情報を探しては行きまくっていた。タイはコンケン、マレーシアはコタキナバル、インドネシアはバリ、ジョグジャカルタなど。

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ハーフマラソン大会デビューで行ってきたタイ東北部のコンケンにて、個性が際立つ沿道の応援。この日は朝生まれて初めて21キロ走って、昼にバンコクに飛んで、その夜にはクラブで遊ぶというけっこうな荒業をこなしたのであった。

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はー、楽しかった。

さて、次回走者はがぅちゃんに、新しいテーマ「冒険」でお送りしていただきます!

がぅちゃんの前回の記事はこちら。

イスラエルの日常風景って想像つかないし、どう興味をもっていいかわからないというのが正直これまでの感じだったんだけど、がぅちゃんの唯一無二の語り口&切り口で見せられると、俄然ワクワクしてくる。あとやっぱり、2020年のライジングスターのアレね!初めて見たあの日から私の心はアレにぞっこん。アレが何かは本文をご覧ください。

前回走者はイタリアのすずきけいさんでした!

ブレンディかわいいなあ。娘さんに吸われてる微妙な表情なんか最高。
ちょうどこの記事を読んだ日に、インドネシアのスンバ島に旅行中の友人が道案内してくれるおりこうな犬の話をしていて、奇遇!なんて話になったりした。あと、私も「行きつけのアグリツーリズモ」(かっこいい)が欲しい。

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固定メンバーで回してきた企画ですが、海外での話を書きたいな、とお思いの方!ぜひぜひ「 #日本にいないエッセイストクラブ 」というハッシュタグを付けてお気軽にご参加ください。招待させていただくこともあります。

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