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【声】渡邊雄太@NBAサマーリーグ⑤ 7/13 Nets vs Pacers

 ブルックリン・ネッツのサマーリーグ・チームに所属、NBAサマーリーグに出場していた渡邊雄太のサマーリーグ最終戦、7/13ペイサーズ戦試合後コメントから抜粋して紹介します。

2018/7/13 13:00 PDT
NBAサマーリーグ
 @ラスベガス コックス・パビリオン
ブルックリン・ネッツ 79-ヒューストン・ロケッツ 116

渡邊雄太
18分15秒出場(先発出場)
 ※3Q終盤に腰と肩を痛めたため、4Qは出場なし
8点・3アシスト・1スティール

試合後コメント
(囲み取材の中から、私が質問した部分を抜き出しています)

──(3Q終盤に)痛めたのは肩ですか? 腰を痛めたように見えたのですけれど…
「シュートに行こうとしたときに、ちょっと肩を捻った。腰を打ったのは大丈夫なんですけれど、今は肩のほうが痛いです」
「僕も腰を打ったと思ったら、肩のほうが痛くて。腰は全然なんともないんですけれど」
「別に試合、あのまま継続しようと思えば全然できたんで」
──この後に影響する感じではない?
「全然、そんなんじゃないです」
──きょうは、試合の出だしからエネルギッシュにプレーしていたようみ見えましたが、ご自分では、怪我するまでのプレーはいかがですか?
「そうですね。きょうは得点なんかもいつもとはちょっと違ったバリエーションの得点のしかたもできたと思いますし、今までトランジションのレイアップか、3ポイントで得点っていうことが多かったんですけれど、きょうは1 on 1からシュートを決めたりだとか、そういう部分を見せることはできたので。まぁ、いいプレーはできたと思うんですけれど。ディフェンスでも1 on 1ではほとんどやられたというイメージはないですし。全体としてはそんなに悪くなかったなとは思います」
──スピンムーブからの得点も2回ほどありましたよね。
「ああいうプレー、大学からもちょくちょくやっていましたし、あのスピンムーブからのジャンプシュートって、けっこう自分が昔から得意とするシュートで。今まではあまり出す機会があんまりなかったんですうけれど、きょうはちょうど1対1の場面になったんで、いいリズムで打つことができました」
──今回のサマーリーグで経験した8日間で5試合というのは、NBAではありえるスケジュールなわけですけれど、NBAに入ったらこういうスケジュールをこなしていかなくてはいけないってういことを身体で感じたところもありますか?
「そうですね。しかも、これにさらに移動も加わってってなると、本当に簡単なことではないですし、まだフィジカルで弱い部分があることで必要以上に疲れが残るってういう部分がやっぱりあるんで。フィジカルな面はずっと昔から言っていることですけれど、やっぱり、改めて、このレベルは一段と違うと思いましたし、そこは引き続き継続してしっかりやっていかないといけないなというふうに(思いました)」
──この期間の間に、コーチやベテラン選手たちから色々なアドバイスをされたと思うんですけれど、その中で一番、自分にとって、今後役に立ちそうだなと思うアドバイスは何かありましたか?
「さっき試合中、(肩の)トリートメントを受けてベンチに戻った後、1人のコーチが僕の隣に来て言われたことは、ロングレイアップを覚えたら(いいのではないかと)。僕、長さがあるので、その分(を生かして)。僕、両足で跳んで、空中で少し小さくなる傾向があるんで。ジョー・イングルスなんかはよくやっていますけれど、ああいう長いレイアップを習得できるようになったら、また次のレベルに行けるよっていうふうに言われたので。そこは確かになるほどなと思って。そこはこれから武器のひとつとして増やしていけたらなと」
──サマーリーグの8日間は自分にとってどういう経験だったと思いますか?
「ドラフトで指名された選手だとか、NBA1、2年目を経験している選手を相手にする機会っていうのは、ふだんなかなかない中で、即席なチームではあったんですけれど、チームに入ってプレーして。自分自身、彼らに劣っているかっていうと、個人的にはそうは思いませんでしたし、当然、彼らのほうがまだ力はあるんですけれど、自分も負けてはない思うんで。ただ当然、まだまだ次のレベルを目指すっていうなかで、本当にまだまだこれから努力が必要で、まだまだ足りない部分が本当に多いんで。その部分を、開幕までにしっかり、ひたすら努力して、開幕ロスターに残るという目標をしっかりつかみたいなっていうふうに思っています」
──ネッツはきのう、きょうでトレードを2つまとめましたけれど、そういったニュースを聞くと、自分の今後にどう影響してくるかを考えたりしますか?
「いや、そういうのは特にあまり考えなくて。自分ができることっていうのは決まっていて。トレードとかを僕がコントロールできるわけじゃないんで。僕自身は僕がコントロールできる最大限のことをとにかくやって。そうすると、自ずと結果はついてくるんじゃないかなと思っているんで。とにかくそういうのには惑わされることなく、自分の道をしっかり貫きたいなというふうに思っています」

■渡邊雄太■
1994年生まれ。香川県の尽誠学園卒業後、渡米。プレップスクールのセントトーマスモアでの1年の準備期間を経た後、NCAAディビジョンⅠのジョージワシントン大にバスケットボール奨学生として入学。4年間で134試合に出場(うち107試合はスターターとして出場)。今春卒業後、子供の頃からの夢だったNBA入りを目指してNBA登竜門のサマーリーグで5試合に出場した。


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