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【子どもの視点】豚が一匹死んでるから全部食べる。と息子に言われて驚いた話。

小学校と保育園に通う子どもがいます。子どもというのは、ときどきびっくりすることを言います。どんどん太っていく夫に「パパの赤ちゃんはいつ生まれるの?」と真面目な顔で聞いたりww、と子供ならではの勘違いでびっくりさせられるときと、「アンパンマンって顔変えればいつまででも生きられていいよね。人間は死んじゃうのに。」などと、そんなふうに物事を見ていたんんだ!!と視点に驚くこともあります。今回は後者の方で、最近ドキッとした子どもの言葉をご紹介します。

(ちなみに記事トップ画像は、リビングでスマホいじっていらた、息子にデッサンされていた絵です。足の組み方。スリッパの形。目つき。…子どもってよく見ているな、と感心&警戒しました。)

「豚が一匹死んでるからおかずを全部食べるね。」

小食な小学生の息子が晩御飯の最後の方に、残っているごはんとおかずとにらめっこしながら言った言葉です。続けて「給食でもお腹いっぱいでも肉は食べてる。死んじゃって可哀そうだからさ」と言うではないですか。

驚きをごくっと飲みこんで、とりあえず「…いい判断だと思う」とだけ伝え、根掘り葉掘り聞きました。社会でやったの?調理さんのお話があったの?お肉食べないお友達がいるの?テレビで特集してた?・・・と色々聞いたのですがどれも違っていて、単純に「動物が大好きだから可哀そう」と思っているようです。

「よう!お前動物園でよかったね!牧場じゃ食べられてたね!」

同じく動物大好きな息子が、動物園の牛(といってもバッファローですが)に向かって声をかけていました。前の言葉同様、動物が好きだからこそ、同じ牛なのに牧場だと食べられて、動物園だと飼育員さんに大切に育てられていることに気づいた言葉だったんですね。今時点ではそれに悲観するでも憤慨するでもなく気づいたことを言っているだけのようですが、今後どうなっていくか。動物園=娯楽施設と思っていたので、息子のこの言葉はギョッとしました。

唐揚げも、ハンバーグも大好きだけど、「大好きな動物の命と引き換えに自分たちが美味しいものを食べている」ととらえている息子。この価値観・視点に対して、親として、丁寧に、接していきたいなと思っています。

「ママは将来何になりたいの?」

続いて、保育園に通う娘に言われた言葉です。「将来何になりたいの?」って未来のある若者に言う言葉かと思っていたんです。アラフォーになって聞かれると思っておらず答えにつまったのですが、思い付きで「…美味しいお漬物屋さんになりたいかな」といったら、「うん。ママ、その夢とってもいいと思うよ。がんばってね。」と娘に言ってもらえたので、漬物屋のおばあちゃん目指して日々励んでいます。

仕事やプライベートであんなことしたい、こんなことしたいは持っていますが、人生100年時代、アラフォーなんてまだ中間地点にもついてない。もっと大志を抱いて暮さないかんと気づかされた一言でした。(大志=お漬物屋さんかは今後落ち着いて見直していきます。)

↓最近週2回くらいレシピを変えて作ってるおふくろ大根の千枚漬け。切る薄さ、調味料の分量、唐辛子、漬ける時間など、ベストを探しています。

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「このお洋服はかわいそうな子いない?」

綺麗な色、素敵な柄の多いフェアトレードアパレルブランドpeopletreeさんのお洋服を「かわいい~」「ママもこういうの着ればいいのに」と楽しそうに見ていたと思ったら、自分のお気に入りの服を見つめ、引っ張って「このお洋服はかわいそうな子いない?」と聞かれたのでギョッとしました。

正直わからない。。。確か日本製だったような。。でも通販で安い!かわいい!とゲットしたものなので、不安の方が大きい。娘のお気に入りのお洋服だったのでその場は「うん。これは大丈夫だよ。」と言ったのですが、そのあとのモヤッとした気持ちと言ったら・・・

peopletreeさんからのフェアトレードの説明については、難しいから聞いていない勝手に思っていたら、6歳の彼女なりに聞き拾って、彼女なりの解釈をしていたことに驚くとともに、これからの時代を生きる子どもたちの親として、ちゃんと自分の軸をもって、ひとつひとつ選択していかないと、子どもに見放されると感じました。

子どもはすぐに大きくなってしまうから、長くは着ることができないけれど、それでもなぜそれを買うのか、自分なりの解釈と納得をもって選んでいこうと心した一言でした。



以上、はっと気づかされた子どもの言葉でした。子どもらしい子どもだからこそのピュアさ=エシカルってたくさんあると思うんです。その年ならではの視点ってすごく大切で、でも適当に扱うと時の流れとともに失われがちなものだと感じます。

親として、いま子どもたちが持つピュアさ=エシカルを尊重し、その想いすてきだねと言葉にして伝えて、自分の行動・言動も改めながら、一緒に我が家のエシカル選択を育んでいけたらいいなと思います。

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