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藤井八冠誕生の王座戦がどれほどすごかったのか、いろんな情報とりまとめ



10月11日、京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で、第71期将棋王座戦の五番勝負第4局が行われ、午後8時59分、138手で後手の挑戦者、藤井聡太七冠(21)が永瀬拓矢王座(31)を破り、3勝1敗で王座のタイトルを奪取しました。

今日になっていろんなネットニュースを読み、この勝負の凄かったところがだいたいわかったような気になりました。
NOTEは画像を埋め込めるので、読んだ記事などをここに集めておきます。


【対局の全体像】

まず、こちらを読んで「そうだったのか!」と非常に納得しました。

「マインスイーパー」というのは、1980年台に開発されたコンピューターゲームで、地雷の埋まったマス目以外のマス目をすべて開いたら勝ちとなり、ひとつでも地雷のマス目を開けたら負け、というものです。
つまり藤井七冠は、劣勢になると盤面に見えない地雷を撒き始める、と。
コワすぎる……。

そして、対局した永瀬王座、最終局面で悪手を指してしまいます。


【実際の対局、ハイライト】

王座戦第四局のハイライトから、その問題の一手の瞬間を頭出し。

動画①『【第71期王座戦第四局】<ハイライト>永瀬拓矢王座 対 藤井聡太竜王・名人』 by ABEMA将棋【公式】 2023/10/12


下のXの動画の下部にAIによる勝率が出ていますが、藤井七冠が真っ黒で1%だったのに、あっという間に真っ白の93%まで逆転する瞬間。


永瀬王座が悪手を指したことに自ら気がついたお姿。
頭を抱えただけじゃなく、髪の毛を両手でつかんでむしり取ってました。
3回も!
それでもしばらく抵抗して何手か指し続け、途中にはまるで勝負の神に祈るかのように、組んだ両手を頭に掲げていました。


【永瀬王座が逆転負けを期した理由】

ABEMA将棋の中継では、画面にAIが次の勝ち筋の手を表示しています。
永瀬王座は「4二金」を指せば勝ちだったようです。
ではなぜ彼はそれを指さなかったのか。

それについて解説している下の動画②によると、永瀬王座はこの「4二金」は読んでいて、その3手先までも読んでいた、と。
しかしその次の手については、この動画主は「おそらく読み抜け(見落とし)をしたのではないか」と。
4手先の「5二飛車」を読み抜けしてしまい、かわりに「6二飛車」と読んだのではないかと。
ここで読み抜けしないで「5二飛車」が読めていれば、安全に勝てたみたいな感じだったそうです。
アマチュアでも強い人なら読める手だということで。

ところが、永瀬王座がご自身で語ったところによると、この時、
「思考のエアポケットにはいってしまった」

そして「5二飛車」が読めなかった、そこで「4二金」ではなく、別の有力な手であった「5三馬」を打ってしまったのではないか、と。

この局面に来るまでにお2人とも持ち時間を使い果たしており、1分将棋といって、1分以内に次の手を打たないと負けという局面に至っていました。

しかも、この直前に藤井七冠が打った手が「5五銀」でした。
これは、下の解説記事①によると、相手の玉の詰みを見ながら、自分の玉の詰み筋を一つ消したものだったそうです。
これがつまり、藤井七冠によって「マインスイーパー」化した盤面に埋め込まれた「見えない地雷」だったわけです。
そしてこれが、永瀬王座ご自身が仰った「思考のエアポケット」を呼んでしまったのでしょう。
これにより「4二金」を考えていた永瀬王座の計算が狂い、「4二金」では詰まないとみて「5三馬」と指したのではないか、という内容でした。


動画②『問題の局面で「4二金」と指さなかった理由が判明!永瀬拓矢元王座「4二金は・・・」 第71期王座戦』
by 元奨ヤスのなんでもチャンネル 2023/10/12


解説記事①『藤井聡太八冠の歴史的な逆転劇  ー「その瞬間」、盤上で何が起こったのか』
by ヤフーニュース 遠山雄亮・将棋プロ棋士6段 10月13日付


【永瀬拓矢九段について】

かといって、けして永瀬九段が弱いわけではありません。
(王座を失っちゃったので、称号が「九段」に変わります)
あの1手さえなければ、永瀬さんが99%勝っていたわけですから。
1992年生まれの現在31才。
9才で将棋を始め、他の習い事が全部ダメだったのに将棋だけ人並みに出来たため「これはやらなければならない」と認識、高校入学後すぐに「自分には合わない、自分の行く場所ではない」と気がつき、わずか1週間で高校を中退。
「将棋は才能ではなく努力」、「練習量は裏切らない」が持論。
藤井聡太君については、デビュー当初からVS(1対1で行う研究会)を行っている唯一の存在で、永瀬さんは彼の実力と人柄を絶賛していて、藤井くんも永瀬さんの将棋に対する真摯な姿勢に感銘を抱いているそうです。
その永瀬九段のニックネームは、将棋に対する非常に厳しい姿勢や発言から「軍曹」と呼ばれているそうです。
以上、ウィキペディアからの情報でした。


藤井八冠の師匠である杉本八段は、藤井君の八冠の一角を崩せる最有力候補は、永瀬さんであろうと仰っていました。

動画③『藤井聡太八冠誕生の真実 永瀬前王座の「痛恨の一手」 師匠と姉弟子はどう見たのか?』 by  CBCニュース【CBCテレビ公式】 2023/10/12


そして、永瀬九段のご実家はラーメン屋さんなのですが、現在そちらはこのような状況だそうです。


【藤井くん八冠制覇】

「中日新聞Web」の記事の、
『将棋・藤井聡太、史上初の「八冠」達成 永瀬拓矢王座に驚異の粘りで大逆転』(10月11日付)(下に埋め込み)によると、
将棋界のタイトル独占は、
 故・升田幸三実力制第四代名人……1957年、三冠
 故・大山康晴十五世名人……1966~67年他、五冠
 羽生善治九段(53)……七冠
に次いで4人目だそうです。

羽生九段は1995年度に25歳で当時の七大タイトルを独占しましたが、2017年に「叡王」がタイトルに加わって以後、八冠を同時に保持した棋士は今までいなかったそうです。


えーとですね、羽生さんの七冠制覇の時には、DVD付き特集号が出ておりまして、私、買いました、将棋わかんないくせにw
だって25才の羽生さん、当時すごく可愛かったんですよう💦
(下の写真は26才の羽生さんですが、25才七冠達成写真は小さかったので)

だ、誰かに似てる、いつも見ている誰かにかなり似てる、驚いた(笑)



さて、それで、ですよ。
現在の将棋界の状況を端的にあらわした感想が、こちら ⇓


自分、PS専門ですがゲーマーなので、上の文章はものすごくよくわかる表現です。脳内でアニメ化されて動画が流れそうなくらい(笑)

これは、ふーんそうなのかと思いながら読んでたところ、名前を見て仰天w


そして、こうなった。


ひえええええ~~~~!

おあとがよろしいようで(笑)

(終了)


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