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ディマシュ、ドミンゴにカザフの伝統衣装をプレゼントするの巻

(Dimash 48)


 ディマシュが審査員で出演し、プラシド・ドミンゴとデュエットしたハンガリーのクラシック系タレント発掘音楽番組『ヴィルトゥオーソ』。
 あれから番組は、ディマシュのバックステージの様子などを番組のYouTube公式チャンネルにちょこちょこアップしてくれていまして。

 昨日(’24年3月16日)は、ディマシュがドミンゴさんとマネージャーさんに、自分の出身国カザフスタンの伝統的な民族衣装を着せてあげている動画がアップされました。

 それを見ていて私、なんだかもう、涙がじんわりしてしまって……。

★YouTube動画:『Dimash's gift to Maestro Domingo』
by Virtuosos(公式) 2024/03/16


 すごく短い動画なんですけどね。
 以下、紙芝居風にスクリーンショットを並べてみましょう。


(以下、紙芝居)

 カザフの民族衣装から、ビニール袋を剥ぎ剥ぎするディマシュ。
 慣れた手つきに、いつもクリーニングされた舞台衣装からビニール剝いでるんだろーなーと思って、それだけで既にカワイイ(笑)

「アガ(先輩)、着せて差し上げましょう」

 以前ディマシュは、イーゴル・クルトイ氏が上着を脱ぐのをお手伝いしたことがあって、そのシーンが動画で残っています。
 その時、クルトイ氏がギョッとして、ものすごく驚いたそぶりを見せていました。
 普通、お店の店員さんでもない限り、このくらいの年の男の子が、しかも1国を代表するスーパースターが、それをするとは思わないよね。

(紙芝居3枚目は、見出し動画に使っちゃいました)
 礼儀正しさの中にも、嬉しくって仕方がない雰囲気がありありと漂うディマシュ。

 ドミンゴさんに、ちゃんと着せてあげようと奮闘するディマシュ。
 こう言っちゃなんだが、君、歌手以外にブティックの店員もちゃんと出来るから、安心してね(笑)

 なにか会話をしたあと、動画では切れてますが、おそらくドミンゴさんがディマシュに「ありがとう」と言い、ハグするドミンゴさんとディマシュ。

 ディマシュがドミンゴさんと握手したまま、お辞儀。
 そのあと、ドミンゴさんが人差し指でディマシュを指しながら、再度何かを、おそらく彼を褒めたか、また一緒に歌おうとか、おっしゃったんじゃないかと思います。
 するとディマシュ、両手を組んで「光栄です」と言ってそうな表情。

 このあたりからもう、ディマシュは嬉しさのあまり、ドミンゴさんの顔を見ることができません。

 ドミンゴさんが、ディマシュの腕を拳で軽くトン、と叩いて……

「頑張りなさいね」みたいなエールをディマシュに送っています。
 ディマシュ、それを聞いてうなずきます。

 ここからです。

 ドミンゴさんはそのあと、近くの方々とのお話に加わろうとしています。
 ディマシュ、まだひとりでうなずいています。

 ドミンゴさんは、正面で2人の様子をニコニコしながら見ていた女性たちの話を聞いています。

 ですがディマシュは、もう嬉しさのあまり自分の世界に入ってしまって、映像が途切れるまでの間に、大きいうなずきも、小さいうなずきも、かぞえたら7回近く、ウンウンとうなずいています。

 うなずきが止まらないディマシュの様子は、まるで小さい男の子、きっとドミンゴさんたち3大テノールの歌をカセットで聴いていた子供の頃の自分に戻ってしまって、その小さい男の子が、自分のアイドルだった本物のドミンゴに自国の民族衣装を着てもらい、自分を認めてもらい、親し気に話しかけてもらって、「天にも昇る喜び」とは、こういうことを言うのでしょう。

 何度も何度も小さくうなずきながら、「天にも昇る喜び」をかみしめて、胸がいっぱいになっている様子のディマシュを見ていると、
「良かったね、ほんとうに良かったね」
と、こちらの胸もいっぱいになって、画面のディマシュが涙で見えなくなっていきました。


 ディマシュはこの動画を自分のインスタでシェアし、以下のような文章を添えました。

kudaibergenov.dimash(公式)IGより 3月17日付


『祖国への熱烈な愛情を詩に加え、祖国の山、ダルハンの砂漠、流れる湖を歌わないアーティストはほとんどいません。
 純粋な芸術を通して、祖国の声、心のこもった曲を世界中の耳に届けることができた20世紀最高のオペラ歌手、プラシド・ドミンゴは、僕たちの伝統に従って、僕たちの祖父の服を着ました。
 今日の日は、明日の歴史です。』
              (Glosbe辞書によるカザフ語→日本語翻訳)


 ディマシュのこの文章からも、彼の静かな興奮や、カザフスタンの歴史にとってどれほど素晴らしいことが起きたかを母国の人々に知らせたい思い、ドミンゴさんへのリスペクトの思い、自分もいつかそうなりたいと願う思いなどが、溢れるように感じられます。

 その後ふと頭に浮かんだ「君はもうそうなってるがな?」というツッコミはさておき、ですね……(笑)


 ディマシュはドミンゴさんのマネージャーさんにも、別の伝統衣装を着てもらいました。


 マネージャーさんが「ほら見て!どう?似合うだろう?」と両手を広げてカメラにアピールしているすぐうしろで、衣装から剥ぎ剥ぎしたビニールを手提げ紙袋の中に片付けるディマシュ。

 もおおおおおおーっ、可愛いすぎるぅぅぅ🤣🤣🤣🌷🌷🌷


(おしまい)


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