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”境目”をなくすテント。サバティカルの新作「アルニカ」が伝えてくれること。

ついに届いた〜!
サバティカルの新作テント、アルニカ。早速試しばりをしてきたのですが、
大きい割につくりはシンプルで、「慣れれば男性なら一人で組み立てられそう」と、夫(この広さに1人はちょっと勿体無いけど)。実際、私もほとんど補助的にお手伝いしただけで完成できました。わざわざ自然の中に入ってまで頭を使いたくないから、感覚的になんとなくでも組み立てられるというのはやはり、良いです。
今年の夏、森への”避難準備”は万端♪

アウトドアは夫の趣味で、私はいつも見よう見まねでくっついて歩いては楽しんでいるだけなのですが、、、このテントに限って言えば、私が購入を強く希望したのでした。

正直、専門的なことは何一つわからないながらに、直感的に「これ!」と思ったのにはやっぱり理由があって。


最たるはそのデザイン。
「用途を満たせばよい」とか
「ブランドが目立てばよい」というレベルをはるかに超えて、スマート。

色味はありそうでなかなかないサンドストーンというカラーだそうで。
グレージュに近い、なんとなく都会的なクールさ。アウトドア用品にありがちな黄色味が強目に出たベージュは「野暮ったくてやだなー」と思っていた私なので、見た瞬間どストライクでした。

「ダンゴムシ!!」とはしゃぐ息子の横で私も思わず「王蟲…」と呟いてしまうほど、緩やかな曲線を描いて大地にしっかりとグラウンディングする姿は、なんか生き物みたい。本当に、砂や岩のように森に溶け込む自然物に見えるんですよね。これは私にとっては初めての感覚。

そしてそして、実際に立ててみると、じわじわとコンセプトが伝わってくるんですよね。。手足を伸ばして居られる広い空間と、屈まずに出入りできるノンストレスさ。自然と暮らしが溶け合う。ふいっと、森と日常を行ったり来たりする。人と自然の距離が、限りなく縮まっていく気がする。この感覚は非言語、体感です。

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アウトドアというと、どうしてもその懐に抱かれるために現代的なものの全てを一旦脇においておかなければ、という、制約というか厳しさのイメージがあって、楽しむにしても一種の緊張感のようなものが抜けきらなかったりする(古いかしら?)。安全性のためにわざわざ派手な色合いを身につけたりもする。それは間違いなく正論で正解なんですが(自然をなめちゃいけないですから)、近場のキャンプ場や比較的身近な森で、気負いなく、日常の延長にある自然を楽しみたい、と思う時には、やっぱり気負いなくさっと溶け込める方が断然良いなあ、と私は思うんです。

私は岩手県の農家の出身ですから、子供の頃から玄関を開ければ目の前は豊かな田園で、裏手は森で、緩やかに水路の水音が聞こえてくる、という環境で育ったんです。家のウチソトの境目って、当時はあまり感じないのが当然だった。だから、「わざわざアウトドア」って、そんなに興味がなかったのですよね。「ドアを開ければ森があるのに、わざわざ武装していく意味がわからない。。。」と。今もその感覚は抜けきらず、だからこそ大げささじゃなく、気軽に、かるーい気持ちでさっと、すっと溶け込める道具って、すごく魅力的なのです。だって、人も元々、自然の一部ですからね。あくまで私の感じ方ですけれど。





暮らしと人生の全てにはデザインの要素って不可欠と私は思っていて。
形であれ、言葉であれ、コンセプトであれ、音楽であれ、食であれ、
存在する全てに「意味づけしていく作業」って、私は好きだし、残していくために必然だと思う。私はその意味づけの作業を言葉でしていくのが一番しっくりくるので文章の仕事をしていますが、こだわりのあるお店や作家さん、芸術家さんと出会うと、わあ〜いいなあ。。。と本当にワクワクしてきます。
(そして思わず買ってしまう)

自分の持ってる価値観にしっかり向き合っていく、そんなかたが、これからの世界を変えていくんだよな、なんて思うこの頃です。

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