見出し画像

保護猫をお迎えしました

生後2か月の保護猫の姉妹2匹を、家族としてお迎えしました。
この記事は、猫と暮らしてみたい、保護猫について知りたい方に向けたものです。

手帳を書いてると猫が乗る、かわいい

猫をお迎えした背景

もともと、我が家の男たちは大の猫好き。
近所で野良猫を見つけては遊ぶ毎日で、次男が3歳の頃には、「道で遊ぶだけじゃなくて家に飼いたい」と言い始めました。
が、夫も私も子どもの頃、猫と暮らした経験があり、動物を飼うのはかわいい楽しいことだけではなく、生涯に責任を持つことだと知っていたので、ずっと迷っていました。

今年の6月から、長男が食べ物を飲み込めなくなりました。
おそらく精神的な原因で、食べられるものを見つけて、少しずつこの状況と付き合っています。そのことも、猫をお迎えする理由となりました。

どこで猫をお迎えするか

夫も私も過去に猫と暮らした経験があります。
が、夫は捨て猫を拾ってきており、私は近所で産まれた子猫をもらってきたので、どこで猫と出会えばいいのかよく分かりません。ペットショップには強い抵抗感があるので、最初から選択肢ではありません。

夫は、自分が子どもの頃に捨て猫を拾った原体験から、「捨て猫ちゃんに出会いたい」と言って数か月出会いを求めていましたが…出会えませんでした。(最近は、捨て猫どころか野良猫もあまり見かけないんですよね~)

息子の友人宅で猫を飼っているおうちに相談してみたところ、保護猫の里親募集をボランティアしている動物病院で里親になったとのこと。
我が家は、里親募集サイトのお世話になることにしました。

・お迎えに行けるエリア
・きょうだいでお迎えできる子たち
・子猫

という条件で探し、さらに譲渡元の団体さん(多くは、保護活動をされている非営利の団体です)のポリシーが我が家と合うかを確認します。
猫保護の団体さんのポリシーの中には、かなり強めの言葉で終生の保護の確約を求めるものもあり、最初はその語気の強さに驚きました。が、恐らく気軽な気持ちで動物を引き渡し、里親先で不幸にしたくないという強い愛情の表れなのかなと感じています。

里親募集サイトには、このようなページもあります。特にはじめて生き物を家族として迎えるご家庭は、家族全員で読んでおくと良いと思います。

色々な条件や写真で選ぶこともできるのですが、ショッピングのように見比べて選ぶことに抵抗感があり、最低限の条件に当てはまる子にご縁があったと考えて、申し込みをしました。

いま里親募集中の猫だけで、30万匹。
私が見たサイトだけで、30万匹。
こんなに沢山いることに衝撃を受けました。
我が家がお迎えするのはたった二匹。成猫のほうが引き取り手が少ないので、子猫を希望することもエゴだよな…と葛藤を感じましたが、自分がコントロールできる「影響の輪」を大切にして、このような出会いの場をいただけることに感謝しています。

私は保護猫という存在に全然無知だったのですが、保護猫をお迎えしたと言ったら、「うちもです」「うちもレスキュー犬です」などお声をかけてくださる方がたくさんいました。
息子の友達の小3の子どもが、「保護猫なの?いいよね。ペットショップで買ったりするよりいい!」と話してくれたりして、保護猫という存在がとても身近であることを感じました。そうなるまでに、たくさんの保護団体の方々の、長年にわたるご尽力があったのだと、どこかに向けて拝みたい気持ちです。

里親の申し込み~お迎えまで

① 面談
申し込み後、まずLINE電話で家族全員で面談を受けました。
面談といっても内容は簡単なもので、家族全員が猫を迎えるということに同意をしているかを確認するためだったと思われます。

② 飼育環境を整える
面談後に、猫の飼育に必要な物を教えてもらい、自宅の飼育環境を整えます。買ったものは、

・トイレと猫砂
・食器(水、フード)
・子猫用のフード
・ケージ(今回は、猫ボランティアさんから安価に譲っていただきました)
・移動用キャリーケース

その他にも、我が家はキャットタワー、猫用のベッド、おもちゃなどを揃えました。(夫が子猫の到着を楽しみにしてどんどん選んでいた)

③ いよいよ猫をお迎えに
環境が整い次第、実際に猫を飼育している保護猫ボランティアさんのご自宅へ、猫をお迎えに行きました。家族全員で行き、猫たちがリラックスするのを待ちながら、ボランティアさんから猫の飼い方を教えてもらい、譲渡に関わる説明を受けます。
年間100匹以上を保護されているらしく、人にもよく慣れた状態で引き渡してくださいました。

ボランティアさんに、子猫の保護や医療費などの実費をお渡しし、誓約書にサインをして自宅に連れて帰ります。最初の1週間が「トライアル期間」でした。
最初、「飼い主として適格か」我が家がテストされる期間かと誤解していたのですが、暮らしていてやっぱりダメだと思った家庭から猫を保護するための措置のようです。

2日目、まだ不安げな表情

猫と暮らす毎日

猫が我が家に来て2週間。
最初の1~2日は慣れない様子で暗がりに隠れていましたが、徐々にリラックスした表情を見せ始めました。子どもたち、特に長男がつきっきりで愛情を注ぎ、誰よりも懐かれて毎日デレデレしています。
毎日、「いかに自分が猫から懐かれているか」を自慢しあう家族の会話に、ほっこりします。

帰宅したら、まず猫(長男)

最初はケージの中、そしてリビング、さらに寝室へと少しずつ場所を広げながら家に慣れてもらっています。家に来て2週間が経ち、夜は人間と一緒にベッドで眠るようになりました。

側で寝るようになった猫

トイレや食事など、やることは増えたのですが、それをはるかに上回る幸福が家にあふれています。毎日、会話の中心は猫。学校や保育園や仕事から帰ったらまっさきに猫。家族全員が、猫たちに夢中の毎日です。
猫は、教えなくてもトイレを使ってくれるので、トイトレが必要ないのってなんて楽~~!というのも嬉しい驚きでした。

暇さえあれば、猫(夫)

猫と暮らしている効果だけではないかもしれませんが、
長男はチックの症状がほぼ無くなり、食べられるものが少し増えました。

動物と暮らしたいと思われている方へ。

家の中に、人間ではない小さな命があることは、無上の喜びです。ただし、動物は玩具ではないので、人間の子どもを迎える気持ちで決断されるのがよいと思います。
それを踏まえたうえで、もし動物をお迎えするならば、保護猫、保護犬という選択肢はいかがでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?